Reynold type drop gate
レイノルド式ゲートとは、ドロップゲートの開門を水を用いて半自動で行うようにしたゲートです。
レイノルド式の名称及び構造については「雀の社会科見学帖」様の情報を参考にさせて頂きました。どうもありがとうございます。
レイノルド式ゲートを左岸上流から眺めた全体イメージ図です。
見易くするために適宜着色しています。
兵庫県神戸市の千苅ダムに設けられていたレイノルド式ゲートです。
ゲート開度を意図的に調節し難いため、現在は改修されてスライドゲートになっています。
レイノルド式ゲートを左岸上流から眺めた透過図です。
見易くするために適宜着色しています。
扉体をチェーンで巻き上げていますが、一般的なローラーゲートと異なり反対側は巻枠に巻き付けておらず、
堰柱内に設けられた水室の中にカウンターウェイト[counterweight](吊り合い錘)が在り、そのカウンターウェイトに接続されています。
レイノルド式ゲートを左岸上流から眺めたカット図です。
見易くするために適宜着色しています。
カウンターウェイトは扉体の重量よりも重いですが、中空となっており水室に注水した状態では浮力で扉体の重量よりも軽くなるように造られています。
ゲートで一般的に使用されるワイヤーでは無くチェーンを採用したのは水に浸かる事が多いので当時使用されていた材質の耐久性を考慮した為と思われます。
レイノルド式ゲートの動作イメージ図です。
見易くするために適宜着色しています。
ダムの水位が低いときはゲートは全閉門状態です。
レイノルド式ゲートの動作イメージ図です。
見易くするために適宜着色しています。
ダムの水位が上昇して扉体を越流しても一定水位まではゲートは全閉門状態です。
レイノルド式ゲートの動作イメージ図です。
見易くするために適宜着色しています。
更にダムの水位が上昇してストレーナー水位まで達すると水室に注水されます。
レイノルド式ゲートの動作イメージ図です。
見易くするために適宜着色しています。
水室に注水されるとカウンターウェイトが浮上を始めゲートは開門を始めます。
レイノルド式ゲートの動作イメージ図です。
見易くするために適宜着色しています。
水室の水位が上昇するとカウンターウェイトは完全に浮上しゲートも全開門状態となります。
ダムの水位が下がったら水室内の水を排水することによりゲートは全閉門状態に復帰します。