東京発電株式会社 石岡第一発電所

所在地:茨城県北茨城市中郷町
交通:JR常磐線 南中郷駅より約7km

特記事項

国の重要文化財に指定されています。

発電所諸元

歴史(途中は抜けている可能性が有ります。?は未確認)
所有:久原房之助氏(久原鉱業)[運開]−不明−東京発電株式会社[現在]
明治44(1911)年1月:運用開始
平成20(2008)年3月:設備改修(5500kW)
発電の区分
種別:一般水力
発電形式(落差を得る方法):水路式
発電方式(水の利用方法):流込み式
出力
認可最大出力:5500kW(改修前4800kW)
  常時出力:1100kW
水量
最大使用水量:3.90立方メートル毎秒
落差
有効落差:161.10m
有効落差:161.80m(改修前)
有効落差:162.00m(改修前)
設備
水車:横軸フランシス水車 出力5540kW×1台(改修前2台)
発電機:横軸三相交流同期発電機×1台(改修前2台)
導水路:総延長2831.8m、主要導水路 幅1.65m×高2.00m、延長2018.9m
上部水槽兼調圧水槽:単動式サージタンク 縦10.54m×横35.87m×高1.94〜4.32m
水圧鉄管:内径1600〜900mm、板厚6〜14mm、延長568.37m×1条
入口弁:バイプレーンバルブ(複葉弁)
放水路:幅2.50m×高2.25m、総延長2.50m
標高
取水位標高:248.32m
放水位標高: 77.37m
面積
流域面積:87.9平方キロメートル
河川
取水:大北川
放水:大北川

本データは一般社団法人 電力土木技術協会様の許可を頂いて水力発電所データベースより転載しております。(一部は現地案内板、銘板及び事業者様パンフレット等の資料より)

文化財情報

敷地外及び見学可能な場所から見られない場合でも、絶対に立入禁止の場所へは入らないでください。

国宝・重要文化財(建造物)

登録番号:02534(重要文化財)、名称:石岡第一発電所施設(沈砂池)、年代:明治44(1911)年
登録番号:02534(重要文化財)、名称:石岡第一発電所施設(第一号水路橋)、年代:明治44(1911)年
登録番号:02534(重要文化財)、名称:石岡第一発電所施設(第二号水路橋)、年代:明治44(1911)年
登録番号:02534(重要文化財)、名称:石岡第一発電所施設(水槽余水路)、年代:明治44(1911)年
登録番号:02534(重要文化財)、名称:石岡第一発電所施設(調圧水槽)、年代:明治44(1911)年
登録番号:02534(重要文化財)、名称:石岡第一発電所施設(本館発電機室)、年代:明治44(1911)年
登録番号:02534(重要文化財)、名称:石岡第一発電所施設(本館旧変圧器室)、年代:明治44(1911)年
登録番号:02534(重要文化財)、名称:石岡第一発電所施設(本館変電室)、年代:大正5(1916)年
石岡第一発電所施設は、日立鉱山の電力需要の増加に対応するために久原鉱業所日立鉱山工作課長小平浪平及び同課技士宮長平作を中心として建設が進められた水路式発電所施設で、明治44年10月に竣工した。
近代日本有数の銅山として知られる日立鉱山を代表する施設の一つとして、産業技術史上、高い価値があり、また、施設全般にわたって、鉄筋コンクリート技術を用いたわが国で最初の発電所施設である。とりわけ本館は、わが国に現存する最古級の鉄筋コンクリート造建築物として貴重である。

本データについては、利用規約に基づいて文化庁様、国指定文化財等データベースより転載しています。

フォトギャラリー


大北川水系(二級水系)
花園山付近→──────────花園─┐
栄蔵室付近→横川石岡第一石岡第二−┴→太平洋


2018-04-30所有者情報詳細追加
2016-01-24文化財情報追加
2015-06-15発電所諸元詳細追加
2010-02-08発電所歴史情報追加修正
2008-09-24発電所諸元詳細追加整理
2006-06-09初掲載
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