中部電力株式会社 小里川発電所
所在地:岐阜県瑞浪市陶町水上
交通:JR中央本線 瑞浪駅より約8km
特記事項
世界で初めて誘導発電機を用いた可変速水力発電を行いました。
巻線型三相誘導発電機を用い、回転子側の巻線をスイッチング制御、落差が変動して回転数が変わっても一定の周波数を出力できる様になっています。
また、スイッチング後の電力はインバーターにて出力系統へ回生し、更なる効率向上に寄与しています。
(二次抵抗制御方式の抵抗をスイッチング回路とインバーターに置き換えた方式と言えます)
発電所諸元
- 歴史
- 所有:中部電力株式会社[運開]−中部電力株式会社[現在]
- 平成15(2003)年6月12日:運用開始
- 発電の区分
- 種別:一般水力
- 発電形式(落差を得る方法):ダム式
- 発電方式(水の利用方法):貯水池式
- 出力
- 認可最大出力:1800kW
- 常時出力: 0kW
- 水量
- 最大使用水量:3.00立方メートル毎秒
- 落差
- 有効落差:73.90m
- 設備
- 水車:横軸フランシス水車 出力1900kW×1台
- 発電機:横軸三相交流誘導発電機×1台
- 導水路:圧力トンネル 総延長171.0m、主要導水路 圧力トンネル 口径1.00m、延長64.6m
- 水圧管路(ステンレス管):内径2000〜800mm、板厚7〜12mm、延長171.02m×1条
- 放水路:幅1.50m×高1.50m、総延長14.0m
- 標高
- 取水位標高:371.00m
- 放水位標高:292.60m
- 面積
- 流域面積:55.0平方キロメートル
- 河川
- 取水:小里川[小里川ダム]
- 放水:小里川
本データは一般社団法人 電力土木技術協会様の許可を頂いて水力発電所データベースより転載しております。(一部は現地案内板、銘板及び事業者様パンフレット等の資料より)
ダム諸元
- 名称
- 小里川(おりがわ)ダム[国土交通省中部地方整備局管轄]
- 歴史
- 昭和54(1979)年:着手
- 平成15(2003)年:竣工
- 種類
- 自然越流型直線重力式コンクリートダム
- 大きさ
- 堤高:114m、堤頂長:331.3m、堤体積:750,000立方メートル
- 容量
- 総貯水容量:15,100,000立方メートル
- 有効貯水容量:12,900,000立方メートル
- 面積
- 流域面積:55 平方キロメートル
- 湛水面積: 1.11平方キロメートル
- 水門設備等
- 非常用洪水吐(クレスト):自由越流頂×9径間
- 常用余水吐:1門
- 常用洪水吐(洪水期水位低下用):2門
本データは一般財団法人 日本ダム協会様の許可を頂いてダム便覧より転載しております。(一部は現地案内板、銘板及び事業者様パンフレット等の資料より)
フォトギャラリー
(2011-01撮影)
小里川ダム左岸天端付近より下流を望む
ダム直下左岸側に発電所建屋が在りますが、減勢工と一体化しているため判り難いです。
(2011-01撮影)
少し下流より小里川ダムを望む
堤体導流壁が円筒状となっており、本ダムのデザイン上の特徴となっています。
(2005-08撮影)
小里川ダム堤体上流側
洪水調節の役割が大きいのと、洪水期なので常用洪水吐の部分で水位が抑えられています。
(2005-08撮影)
小里川ダム天端よりダム湖を望む
画像左上が道の駅「おばあちゃん市・山岡」で、小里川第三発電所で使用されていた水車及び発電機が展示されています。
また、日本一の大きさの木製水車(上掛水車)が設置されています(吊橋の右に見える構造物)
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2019-02-09所有者情報詳細追加
2011-10-10初掲載(2011-01、2005-08撮影)
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