所在地:長野県駒ヶ根市中沢(旧中沢村)
交通:JR飯田線 駒ヶ根駅より約8km
本データは現地案内板等の資料より転載しております。
現地の“中部電力35周年記念「でんきのふるさとを訪ねて」シリーズ”案内板より
村営電気事業の草分け 新宮川水力発電所跡地 (対岸のところ)
中沢村(現在の駒ヶ根市中沢)は大正8年村営事業として、出力35キロワットの
新宮川発電所を作り、村内全戸に電気をおくりました。
以来、同村は「ちょうちんのいらぬ明るい村」とも言われたほどで、事業は大成功。
村の事業に貢献しましたが、36災害で発電所などが流出し、廃止されました。
今は対岸の山中に水圧鉄管や導水路を残しており、導水路は今も上水道用として使われています。
(新宮川発電所の歴史)(kW=キロワット=1000ワット)
大正 2年(1913)村議会で村営事業を議決、申請手続きを開始
大正 7年 電気事業経営と工事施工が認可、7月工事着工
大正 8年(1919)5月 出力35kWの発電所を完成、事業を開始
大正11年 電力需要の30%を伊那電気鉄道会社から受電、村内全戸が点灯
大正13年 電灯976戸、2407灯、1戸平均2.5灯、精米用電力32ヶ所、513馬力
大正14年 発電所出力120kWに増設
昭和18年 中部配電に統合、村営事業は解散
昭和26年 中部電力に移管
昭和36年 6月集中豪雨で取水施設と発電所が流出し廃止
中部電力 飯田支社・駒ヶ根市教育委員会
発電所跡
水圧鉄管以外当時を想わせるものは何もありませんでした。
新しい宮川発電所ではなく、新宮川に設けられたためこの名が付いています。
撮影地点の反対側、新宮川対岸少し上流に三峰川電力様にて新たに新宮川水力発電所が設けられました(2021-09-06情報追加)
辛うじて水圧鉄管が放置されて残っています。