所在地:埼玉県飯能市坂石
交通:西武秩父線 吾野駅より約2km
2005/10/09〜12/4に埼玉県飯能市の郷土館にて展示されていた
特別展 飯能の水力発電 〜吾野・名栗に電気がひけた日〜
の見学及び現地発電所跡を少々訪ねてきました。
両発電所の情報は同館発行の「特別展 飯能の水力発電」パンフレットを基にしています。
大変充実した情報で大正期の水力発電の様子、同地域の電気の始まりについて
興味のある方にはぜひお勧めしたい一冊です。(有償です)
(完売の可能性もあるのでご希望の方は同館へお問い合わせください)
(2005-11撮影)
発電所建屋跡を下流側より望む
画像右側のコンクリートが一段高くなっている部分が内燃機関が設置されていた場所、
木の棒が渡してある場所が水車の排水穴、排水穴の右側が発電機です。
水圧鉄管は左側より山を下りてきていました。
(2005-11撮影)
発電所建屋跡を上流側より望む
コンクリート土間の向こう側の平らな土の部分には詰所があったそうです。
(2005-11撮影)
各機器の架台部分を水圧鉄管側より撮影
手前の窪んだ部分が水圧鉄管の受け、その先の平らな部分が水車、
その先の木の棒が渡してある部分が排水穴、その先が発電機、
一番向こうの一段高くなっている部分が内燃機関です。
水車は横軸単輪単流フランシス水車であったと思われます。
(2005-11撮影)
高麗川の様子
冬期の撮影とは言え水量がかなり少なく、運用中も水量の確保にかなり苦心していたそうです。
対岸からだと放水口が撮影できるようですが、今回すっかり見落としていました。
(2005-11撮影)
発電所建屋跡より水圧鉄管跡を望む
落差約20m(70尺)で、内径432mmの水圧鉄管が接続されていたそうです。
(2005-11撮影)
上部水槽周辺の様子
私が立っている場所の地下に導水トンネルがあります。
左手は余水吐です。
(2005-11撮影)
上部水槽越しに発電所跡を望む
(2005-11撮影)
上部水槽と水圧鉄管の接続部
碍子を差してある部分に水門設備が設けられていたようです。
(2005-11撮影)
上部水槽の導水路トンネル及び余水吐接続部
左側のトンネルより水が流れ込んでいました。
右側上部の石積みの水路が余水吐、下部の穴の開いている部分が土砂吐です。