東京電力株式会社 名栗発電所 跡
所在地:埼玉県飯能市下名栗
交通:西武池袋線 飯能駅より約17km
発電所諸元
- 歴史(途中は抜けている可能性が有ります。?は未確認)
- 所有:名栗水力電氣株式会社[運開]−東京電燈株式会社−関東配電株式会社−東京電力株式会社[廃止]
- 大正 9(1920)年 3月12日:事業認可
- 大正10(1921)年 5月10日:工事着手
- 大正11(1922)年 7月19日:竣工
- 大正11(1922)年 8月16日:運用開始
- 大正14(1925)年 5月 :水車取替
- 昭和14(1939)年12月 1日:東京電燈へ譲渡
- 昭和17(1942)年 :配電統制令により所有者変更(関東配電)
- 昭和26(1951)年 5月 1日:電気事業再編成令により所有者変更(東京電力)
- 昭和41(1966)年 3月31日:廃止
- 発電の区分
- 種別:一般水力
- 発電形式(落差を得る方法):水路式
- 発電方式(水の利用方法):流込み式
- 出力
- 認可最大出力:217kW
- 水量
- 最大使用水量:0.25立方メートル毎秒
- 落差
- 有効落差:116.95m
- 設備
- 水車(運開当時):横軸フランシス水車 日立製作所製 254kW×1台
- (取替後):横軸ペルトン水車 JMフォイト製 310kW×1台
- 発電機:三相交流発電機 日立製作所製 375kVA×1台
- 河川
- 取水:名栗川
- 放水:名栗川
資料、情報等
2005/10/09〜12/4に埼玉県飯能市の郷土館にて展示されていた
特別展 飯能の水力発電 〜吾野・名栗に電気がひけた日〜
の見学及び現地発電所跡を少々訪ねてきました。
両発電所の情報は同館発行の「特別展 飯能の水力発電」パンフレットを基にしています。
大変充実した情報で大正期の水力発電の様子、同地域の電気の始まりについて
興味のある方にはぜひお勧めしたい一冊です。(有償です)
(完売の可能性もあるのでご希望の方は同館へお問い合わせください)
飯能市郷土館様のウェブサイト
フォトギャラリー
(2005-11撮影)
取水堰と周辺の様子
発電所建屋跡を巧く撮影できる場所がなかなか見当たらない上、温泉の隣で撮影しづらいため取水堰のみ撮影してきました。
現在は観光釣り場となっています。
奥に写っている山の更に向こうには浦山ダムがあります。
(2005-11撮影)
取水堰のアップ
石垣が当時の堤体で、左岸(画像右側)に取水口があり、現在の名栗湖の横を通り
さわらびの湯の近くにあった発電所建屋へと導水されていたそうです。
こちらも吾野発電所ほどではないにせよ渇水期の流量の低下に悩まされていたようで
運開当初のフランシス水車から、最大効率は劣るものの効率変動の小さいペルトン水車へ変更されたそうです。
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2018-05-03所有者情報詳細追加
2006-03-07初掲載(2005-11撮影)
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