関西電力株式会社 黒部川第二発電所
所在地:富山県黒部市宇奈月温泉
交通:黒部峡谷鉄道 猫又駅そば(下車不可、車窓からの見学のみ)
発電所諸元
- 歴史(途中は抜けている可能性が有ります。?は未確認)
- 所有:日本電力株式会社[運開]−日本発送電株式会社−関西電力株式会社[現在]
- 昭和 8(1933)年 :着工
- 昭和11(1936)年10月30日:運用開始
- 昭和14(1939)年 1月 1日?:配電統制令により所有者変更(日本発送電)
- 昭和17(1942)年 4月 ?:配電統制令により所有者変更(日本発送電、第二次統合)
- 昭和17(1942)年10月 :出力増加
- 昭和26(1951)年 5月 1日:電気事業再編成令により所有者変更(関西電力)
- 発電の区分
- 種別:一般水力
- 発電形式(落差を得る方法):ダム水路式
- 発電方式(水の利用方法):調整池式
- 出力
- 認可最大出力:72000kW
- 常時出力: 5000kW
- 水量
- 最大使用水量:47.20立方メートル毎秒
- 落差
- 有効落差:177.02m
- 設備
- 水車:立軸フランシス水車×3台 総出力86400kW
- 発電機:立軸三相交流同期発電機×3台
- 導水路:総延長6598.7m、主要導水路 圧力トンネル 口径4.80m、延長4376.0m
- 調圧水槽:差動式(非越流型)サージタンク 口径9.00m×高47.30m
- 水圧鉄管:内径4500〜1500mm、板厚6〜12mm、延長450.37m、3条
- 入口弁:バイプレーンバルブ(複葉弁)
- 放水路:幅4.50m×高4.50m、総延長16.1m
- 標高
- 取水位標高:529.40m
- 放水位標高:343.03m
- 面積
- 流域面積:417.5平方キロメートル
- 河川
- 取水:黒部川[小屋平ダム]、黒部川
- 放水:新柳河原発電所、黒部川
本データは一般社団法人 電力土木技術協会様の許可を頂いて水力発電所データベースより転載しております。(一部は現地案内板、銘板及び事業者様パンフレット等の資料より)
ダム諸元
- 名称
- 小屋平(こやだいら)ダム
- 歴史
- 昭和 8(1933)年:着手
- 昭和11(1936)年:竣工
- 種類
- 越流型直線重力式コンクリートダム
- 大きさ
- 堤高:51.50m、堤頂長:119.70m、堤体積:86,000立方メートル
- 容量
- 総貯水容量:2,122,000立方メートル
- 有効貯水容量: 505,000立方メートル
- 標高
- 満水位標高:529.400m
- 面積
- 流域面積:404.8 平方キロメートル
- 湛水面積: 0.10平方キロメートル
- 水門設備等
- 洪水吐(クレストゲート):越流型斜め引上げローラーゲート×2門
本データは一般財団法人 日本ダム協会様の許可を頂いてダム便覧より転載しております。(一部は現地案内板、銘板及び事業者様パンフレット等の資料より)
フォトギャラリー
黒部川峡谷鉄道で下流より来ると出し平ダムを過ぎた頃、発電所建屋が見えてきます。
発電所建屋正面
建築家、山口文象氏によりデザインされたそうです。
右の赤い鉄橋(目黒橋)は建物の直線的なデザインとは対照的な角を曲線としたデザインにしてあります。
発電所右手の崖は鼠ですら登れないほどの断崖ということで、ねずみ返しの岩壁とよばれているそうです。
取水先の小屋平ダム正面
こちらも発電所建屋と同じく山口文象氏によりデザインされたそうです。
黒部川はダム直下で画像左手へと流れを曲げています。
ゲートは仙人谷ダムと同じく斜め引上げゲートで、シェル構造ローラーゲートです。
木々の間から小屋平ダム下部が少し見えました。
ダム上流側の様子
ダム左側が取水口です。
黒部川がS字に蛇行している部分の真ん中にダムを設けているようです。
上流の様子
蛇行また蛇行の黒部川です。
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2018-11-10所有者情報詳細追加
2010-08-29発電所諸元詳細追加
2008-09-24発電所諸元詳細追加整理
2005-06-25初掲載
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