東京電力リニューアブルパワー株式会社 葛野川発電所
所在地:山梨県大月市七保町瀬戸
交通:JR中央本線 大月駅より約20km
特記事項
落差日本一の水力発電所です(揚程:水を汲み上げる高さも日本一です)
単段のポンプ水車としては現在でも世界一の落差及び揚程と思われます。
発電所諸元
- 歴史
- 所有:東京電力株式会社[運開]−東京電力ホールディングス−東京電力リニューアブルパワー株式会社[現在]
- 平成11(1999)年12月3日:1号機運用開始(40万kW)
- 平成12(2000)年 6月8日:2号機運用開始(80万kW)
- 平成26(1014)年 6月9日:4号機運用開始(120万kW)
- 平成28(2016)年 4月1日:社名変更(東京電力ホールディングス)
- 令和 2(2020)年 4月1日:組織変更(東京電力リニューアブルパワー)
- 発電の区分
- 種別:揚水式水力
- 発電形式(落差を得る方法):ダム式
- 発電方式(水の利用方法):純揚水式
- 揚水運転周期:日周期又は週周期(推定)
- 出力
- 認可最大出力:1200000kW(出力増加前800000kW)
- 水量
- 最大使用水量:210.00立方メートル毎秒(出力増加前140.00立方メートル毎秒)
- 落差
- 有効落差:714.00m
- 設備
- 水車:立軸単輪単流渦巻フランシスポンプ水車 出力412000kW×3台
- 発電機:立軸三相交流同期発電電動機×2台
- 発電機:立軸三相交流可変速発電電動機×1台
- 導水路(共用):総延長3165.8m、主要導水路 圧力トンネル 口径8.20m、延長3165.8m
- 調圧水槽(共用):水室式サージタンク 口径14.00m×高87.35m
- 水圧鉄管(1〜2号機):内径8200〜2100mm、板厚22〜56mm、延長1971.02m×1条
- (3〜4号機):内径8200〜2100mm、延長1968m×1条
- 分岐管:型式不明
- 入口弁:ロータリーバルブ
- 放水路調圧水槽(共用):水室式サージタンク
- 放水路(共用):圧力トンネル 口径8.20m、延長3203.3m
- 標高
- 取水位標高:1448.00m
- 放水位標高: 744.00m
- 面積
- 流域面積: 6.7平方キロメートル(上部貯水池)
- 流域面積:13.5平方キロメートル(下部貯水池)
- 河川
- 発電時取水(上部貯水池):富士川水系日川[上日川ダム]
- 発電時放水(下部貯水池):土室川[葛野川ダム]
- 揚水時取水(下部貯水池):土室川[葛野川ダム]
- 揚水時放水(上部貯水池):富士川水系日川[上日川ダム]
本データは一般社団法人 電力土木技術協会様の許可を頂いて水力発電所データベースより転載しております。(一部は現地案内板、銘板及び事業者様パンフレット等の資料より)
ダム諸元
上部貯水池
- 名称
- 上日川(かみひかわ)ダム
- 歴史
- 平成 3(1991)年:着手
- 平成11(1999)年:竣工
- 種類
- 中央土質遮水壁(センターコア)型ロックフィルダム
- 大きさ
- 堤高:87m、堤頂長:494m、堤体積:4,110,000立方メートル
- 堤頂幅:10m
- 容量
- 総貯水容量:11,470,000立方メートル
- 有効貯水容量: 8,300,000立方メートル
- 面積
- 流域面積:6.7 平方キロメートル
- 湛水面積:0.51平方キロメートル
- 標高
- 天端標高:1486m
- 満水位標高:1481m
- 低水位標高:1460m
- 基礎標高:1399m
- 水門設備等
- 洪水吐:自由越流頂×1箇所
本データは一般財団法人 日本ダム協会様の許可を頂いてダム便覧より転載しております。(一部は現地案内板、銘板及び事業者様パンフレット等の資料より)
下部貯水池
- 名称
- 葛野川(かずのがわ)ダム
- 歴史
- 平成 3(1991)年:着手
- 平成11(1999)年:竣工
- 種類
- 越流型直線重力式コンクリートダム
- 大きさ
- 堤高:105.2m、堤頂長:263.5m、堤体積:622,000立方メートル
- 容量
- 総貯水容量:11,500,000立方メートル
- 有効貯水容量: 8,300,000立方メートル
- 面積
- 流域面積:13.5 平方キロメートル
- 湛水面積: 0.43平方キロメートル
- 水門設備等
- 洪水吐(クレストゲート):ローラーゲート×2門
本データは一般財団法人 日本ダム協会様の許可を頂いてダム便覧より転載しております。(一部は現地案内板、銘板及び事業者様パンフレット等の資料より)
フォトギャラリー
(2010-09撮影)
左岸側より上日川ダム天端を撮影しました。
下部貯水池を撮影してから載せるつもりでしたが、なかなか機会が無く、
相模川水系の発電所を多く紹介しているこのタイミングで掲載することにしました。
今回の掲載画像は上部貯水池となる上日川ダムのみで数年前の画像となります。
(2010-09撮影)
右岸側より上日川ダム天端を撮影しました。
(2010-09撮影)
上日川ダム湖と取水設備です。
画像中央少し右側に見える建物が取水門及び機械室です。
好天で大菩薩峠が良く見えました。
(2010-09撮影)
上日川ダム天端から下流を撮影しました。
富士山も見える眺めが素晴らしいです。
(2010-09撮影)
上日川ダム減勢工の様子です。
流域面積が小さいダムですが、結構な規模の減勢工が設けられています。
(2010-09撮影)
上日川ダム自由越流頂です。
減勢工とは異なり流域面積が小さいなりの規模に思えます。
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2024-04-28発電所諸元詳細追加
2020-09-22所有者情報追加
2018-10-13所有者情報詳細追加
2017-04-16出力増加情報追加
2016-02-14初掲載(2010-09撮影)
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