ローラーゲートカタログ2(桁構造ローラーゲート)

扉体の強度を稼ぐために桁状の補強が入れてあるローラーゲートです。


桁構造ローラーゲート下流面(下小鳥ダム)

桁構造ローラーゲート下流面
下小鳥発電所、下小鳥ダム
純径間12.50m×純高15.40m×重量143トン
材質SM50、SS41
設計最大水深15.20m、揚程15.40m
開閉速度0.3m毎分
昭和47(1972)年12月 日立造船(株) 製造

扉体が上下2分割できるゲートです。
ロックフィルダムで良く用いられているので、水位を高めに維持したい時に
下部の扉体を切り離して置き、自然越流させて使用するものと思われます。
角落しの巨大版+ローラーゲートということでしょうか?


桁構造ローラーゲート上流面(下小鳥ダム)

下小鳥ダムゲートを上流側より撮影
正に水密という言葉がぴったりの画像です。


放流時の桁構造ローラーゲート下流面(下原ダム)

放流時の桁構造ローラーゲート下流面(下原発電所、下原ダム


桁構造ローラーゲート側面(下久保ダム)

桁構造ローラーゲート側面(下久保第一、第二発電所、下久保ダム
画像はダム堤体面とレールが同じ高さに設けられているタイプで、コンジットゲートの補修時などに使用されます。
設置場所から見た場合にはコースターゲートという名称になります。


越流型桁構造ローラーゲート下流面(平出ダム)

越流(溢流)型桁構造ローラーゲート下流面(利南発電所、平出ダム
ゲートを閉めた状態で扉体上部から越流させる様に造られたゲートです。
扉体自体を水が直撃しないようにするつば(鍔)とその上に水離れを良くするための突起が設けてあります。


越流型桁構造ローラーゲート突起(平出ダム)

平出ダムゲートのつばと突起部分を上方より撮影
つばは扉体の厚みよりも長く作ってあります。
水離れを良くする突起(3箇所)はきちんと楔(くさび)形に造られています。


越流(溢流)型2段式ローラーゲート下流面(矢木沢ダム)

越流(溢流)型2段式ローラーゲート下流面(矢木沢発電所、矢木沢ダム
純径間9.50m×扉高10.40m×重量48.300トン、開閉速度0.3m毎分
昭和41(1966)年12月 三菱重工業(株)横浜造船所 製造

扉体が上下2つに別れており、別々に動きます。
満水位に近い状態で水位を変化させる場合は上部扉体を下げ、上部扉体の上部より越流させます。
水位を下げる場合、又は洪水吐として使用する場合は下部扉体を上げ開放状態とします。
板状のものが水切りを良くするための突起(スポイラー)です。


越流(溢流)型2段式ローラーゲート下流面を上より(矢木沢ダム)

八木沢ダムゲートを上から撮影


越流(溢流)型2段式ローラーゲート上流面(矢木沢ダム)

八木沢ダムゲートを上流より撮影
越流前提のためレール部分をガードするように扉体を延ばしてあります。



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