東北電力株式会社 沼沢沼発電所 跡

所在地:福島県大沼郡金山町沼沢
交通:JR只見線 早戸駅より約2km

特記事項

日本初の純揚水式水力発電所でした。

発電所諸元

歴史
所有:東北電力株式会社[運開]−東北電力株式会社[廃止]
昭和27(1952)年11月14日:運用開始
平成14(2002)年 9月12日:廃止
発電の区分
種別:廃止(揚水式水力)
発電形式(落差を得る方法):ダム水路式
発電方式(水の利用方法):純揚水式
揚水運転周期:年周期(推定)
出力
認可最大出力:43700kW
水量
最大使用水量:24.20立方メートル毎秒
落差
有効落差:215.96m
設備
水車:2台
導水路延長:1019m(圧力トンネル)
発電所建屋:地下2階、地上4階、鉄筋コンクリート造
河川
取水(上部貯水池):沼沢湖
放流(下部貯水池):只見川[宮下ダム]

本データは現地案内板、銘板及び事業者様パンフレット等の資料より転載しております。

ダム諸元

上部貯水池

名称
沼沢湖(ぬまざわこ)
[別名]沼沢沼(ぬまざわぬま)
種類
カルデラ湖
容量
貯留量:44,700,000立方メートル
水深
水深:96.0m
標高
通常時水位標高:475.00m
面積
湖面面積:3.00平方キロメートル

下部貯水池

名称
宮下(みやした)ダム
歴史
昭和16(1941)年:着手
昭和21(1946)年:竣工
種類
越流型直線重力式コンクリートダム
大きさ
堤高:53m、堤頂長:168m、堤体積:152,000立方メートル
容量
 総貯水容量:20,500,000立方メートル
有効貯水容量: 4,056,000立方メートル
標高
満水位標高:254.50m
面積
流域面積:2467  平方キロメートル
湛水面積:  1.45平方キロメートル
水門設備等
洪水吐(クレストゲート):テンターゲート

本データは一般財団法人 日本ダム協会様の許可を頂いてダム便覧より転載しております。(一部は現地案内板、銘板及び事業者様パンフレット等の資料より)

案内板、記念碑等

沼沢湖取水口跡の現地記念碑より

沼沢沼発電所 取水口跡地

かつて東洋一の揚水式発電所と謳われた沼沢沼発電所は、昭和27年11月の運転開始以来、
沼沢湖と只見川の豊富な水を活用した発電所として重要な役割を果たしてまいりましたが、
平成14年9月にその使命を終え、廃止されました。

この碑は、発電所の建設から運転、そして廃止に至るまでの50余年の長きにわたる
地元金山町住民の皆さまのご理解とご協力への感謝とともに、
沼沢湖水面下30メートルに取水口が存在した証として設置するものです。

平成16年9月29日
東北電力株式会社 常務取締役福島支店長
佐々木 恭之助

敬称略、記念碑の数字は漢数字、改行位置は変更しています。

フォトギャラリー



2018-04-14所有者情報詳細追加
2015-04-04画像追加(2014-04撮影)
2005-09-15初掲載(2005-06撮影)
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