所在地:福島県南会津郡只見町石伏
交通:JR只見線 只見駅より約3km
日本最大(運開当時は世界最大、現在は不明)のバルブ水車を使用している水力発電所です。
また、取水先である只見ダムのカーテングラウト(ダム下部中央に設けられる漏水を防ぐ壁)に
ベントナイト混入コンクリートを日本で初めて用いています。
ベントナイトとは粘土岩の事で遮水性に優れ、水を吸うと膨張し遮水性を保つので打って付けの材料と言えます。
また、弱アルカリ性なのでコンクリートとの親和性も高そうです。
本データは一般社団法人 電力土木技術協会様の許可を頂いて水力発電所データベースより転載しております。(一部は現地案内板、銘板及び事業者様パンフレット等の資料より)
本データは一般財団法人 日本ダム協会様の許可を頂いてダム便覧より転載しております。(一部は現地案内板、銘板及び事業者様パンフレット等の資料より)
ダムウォーキング 只見ダム(バルブ水車説明図付)(YouTubeへ移動します)
(2005-06撮影)
発電所建屋と只見ダムを下流より望む
道端にお立ち台よろしく一段高い場所があったのでそこから撮影しましたが、ダム系サイトの他の方のページにも同じアングルの画像がありました。
フィルダムで洪水吐が端以外に設けられているのは初めて見ました。
設計洪水流量は6000立方メートル毎秒もあり、発電用ダムのため流下流量も大きいので
石が動くのを防ぐために堤体表面を固めてあるかもしれないです。
(2015-03-15画像追加、2014-04撮影)
残雪の只見ダムを下流から撮影しました。
(2005-06撮影)
只見ダム左岸側の様子
ゴルフ場のグリーンかと見紛う程、見事なまでに緑化されています。
軽自動車と比較すると堤体の大きさが良く分かるかと思います。
(2005-06撮影)
只見ダム右岸側の様子
こちらも堤体面はきれいに緑化されています。
堤体の下部(画像右下)は季節になると花を植えていそうです。
(2005-06撮影)
送電端の様子
送電電圧は275kVかと思います。
引留め鉄構に付いている耐張碍子から出ている送電線の最初の導体スペーサに
トーショナルダンパが設けられているのが興味深いです。(通常は導体の方に付けます)
(2005-06撮影)
只見ダム洪水吐より下流を望む
両岸がすり鉢状に護岸されているのが怖さを感じさせます。
(当地では立ち入らないよう厳重に指導していると思います)
その上の草木が生い茂っている部分が河川敷ですので洪水時は川幅がもの凄そうです。
(2015-03-15画像追加、2014-04撮影)
只見ダム天端から撮影した残雪のダム天端及び下流の様子です。
(2005-06撮影)
取水ゲート及び洪水吐ゲート
手前の2門が取水ゲート、向こうの3門が洪水吐ゲートです。
近くで見ると高さに圧倒されます。
ちなみに手前の取水ゲートで扉高18.500m×純径間6.150m×重量82トンあります。
(2005-06撮影)
只見ダム湖と田子倉ダム
只見ダムは元々は田子倉発電所の逆調整池として建設されました。
湖面が鏡のように滑らかでなかなか好い風景を見ることが出来ました。
(2007-07-29画像追加、2006-11撮影)
上流から見た只見ダム湖
(2007-07-29画像追加、2006-11撮影)
田子倉ダム天端より只見ダム湖を望む
この位置からだと、右下の田子倉発電所の逆調整池であることがよく解ります。