電源開発株式会社 只見発電所

所在地:福島県南会津郡只見町石伏
交通:JR只見線 只見駅より約3km

特記事項

日本最大(運開当時は世界最大、現在は不明)のバルブ水車を使用している水力発電所です。

また、取水先である只見ダムのカーテングラウト(ダム下部中央に設けられる漏水を防ぐ壁)に
ベントナイト混入コンクリートを日本で初めて用いています。
ベントナイトとは粘土岩の事で遮水性に優れ、水を吸うと膨張し遮水性を保つので打って付けの材料と言えます。
また、弱アルカリ性なのでコンクリートとの親和性も高そうです。

発電所諸元

歴史
所有:電源開発株式会社[運開]−電源開発株式会社[現在]
平成1(1989)年7月28日:運用開始
発電の区分
種別:一般水力
発電形式(落差を得る方法):ダム式
発電方式(水の利用方法):調整池式
出力
認可最大出力:65000kW
  常時出力: 9300kW
平均年間発生電力量:約130000MWH(1億3千万キロワット時)
水量
最大使用水量:375.00立方メートル毎秒
落差
有効落差:19.80m
設備(現在)
水車発電機:横軸プロペラ水車×2台 総出力67550kW(下記の水車の他に小型機を1台追加)
設備(運開当時)
水車発電機:横軸バルブ水車(カプラン水車+三相交流同期発電機)×1台
      水車最大出力65800kW、基準有効落差:19.8m、回転速度100rpm
      発電機容量67200kVA、電圧11kV、周波数50Hz、力率0.95
放水路:幅45.00〜78.60m、総延長2200.0m
標高
取水位標高:391.00m
放水位標高:370.00m
面積
流域面積:856.2平方キロメートル
河川
取水:只見川[只見ダム]
放水:只見川

本データは一般社団法人 電力土木技術協会様の許可を頂いて水力発電所データベースより転載しております。(一部は現地案内板、銘板及び事業者様パンフレット等の資料より)

ダム諸元

名称
只見(ただみ)ダム
歴史
昭和56(1981)年:着手
平成 1(1989)年:竣工
種類
中央土質遮水壁型ロックフィルダム
基礎地質:流紋岩質凝灰岩
大きさ
堤高:30m、堤頂長:582.5m、堤体積:450,000立方メートル
容量
 総貯水容量:45,000,000立方メートル
有効貯水容量:20,000,000立方メートル
標高
満水位標高:391.00m
低水位標高:388.10m
面積
流域面積:856.2 平方キロメートル
湛水面積: 0.80平方キロメートル
水門設備等
洪水吐(クレストゲート):ローラーゲート×3門
流量
設計洪水流量:6000立方メートル毎秒

本データは一般財団法人 日本ダム協会様の許可を頂いてダム便覧より転載しております。(一部は現地案内板、銘板及び事業者様パンフレット等の資料より)

ムービーギャラリー

ダムウォーキング 只見ダム(バルブ水車説明図付)(YouTubeへ移動します)

フォトギャラリー



2020-11-15ムービーへのリンク追加
2018-04-14所有者情報詳細追加
2015-03-15画像追加(2014-04撮影)
2011-01-18発電所諸元詳細追加
2008-09-24発電所諸元詳細追加整理
2007-07-29画像追加(2006-11撮影)
2005-10-10初掲載(2005-06撮影)
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