所在地:岐阜県高山市国府町村山
交通:JR高山本線 上枝駅より約2.5km
本データは一般社団法人 電力土木技術協会様の許可を頂いて水力発電所データベースより転載しております。(一部は現地案内板、銘板及び事業者様パンフレット等の資料より)
(2008-07撮影)
発電所全景
画像右側に上部水槽、画像左下が宮川です。
(2008-07撮影)
上部水槽
画像中央の越流堤となっている部分が余水吐ですがすぐ向こうに宮川の川面が見えることからも低落差であることが判ります。
(2008-07撮影)
上部水槽から水車への流入口
建屋内には恐らく露出型のカプラン水車が設けてあると思われます。
(2008-07撮影)
横軸四輪単流露出双子フランシス水車
大正13年から昭和57年まで58年間使用
累計総発生電力量 約215000MWH(2億1500万キロワット時)
奥村電機商会製造
下切発電所前に展示
運用開始当時の水車ランナーが2箇分展示されていました。
どちらかの水車ランナーは展示している状態とは左右逆に設置されます。
左側のランナーの両側に軸受けがありますが、実際には4箇のランナーが通してある軸の両端に設けられています。
発電所概要として、最大出力746kW、有効落差9.09m、流量8.348立方メートル毎秒との説明がありますが、
実効出力では無く効率を勘案しない理論出力の様です(2019-02-09説明修正)
大雑把ですが四輪水車をCGにしてみました。
横軸四輪単流露出双子フランシス水車ですのでランナーが2箇づつ向かい合わせに、計4箇のランナーが同一軸に設けられます。
露出型ですのでこの状態で水槽に浸かっています。
(2008-07撮影)
水車ランナーのアップ
キャビテーションによる壊食(エロージョン)とランナーコーン部分の鋳造痕が何とも言えない雰囲気を醸しています。