北海道電力株式会社 朱鞠内発電所
所在地:北海道雨竜郡幌加内町朱鞠内
交通:JR宗谷本線 士別駅より約34km
特記事項
取水先となる朱鞠内湖(雨竜第一ダム及び雨竜土堰堤のダム湖)は湛水面積日本一です。
一般水力ですが、発電に必要な水の一部を揚水しています。
発電所諸元
- 歴史
- 所有:北海道電力株式会社(朱鞠内揚水所)[運開]−北海道電力株式会社[現在]
- 昭和26(1951)年10月:揚水運転開始
- 平成25(2013)年 3月:発電運転開始、設備更新
- 平成25(2013)年 9月:発電出力増加(1120kW)
- 発電の区分
- 種別:一般水力
- 発電形式(落差を得る方法):ダム式
- 発電方式(水の利用方法):流込み式
- 出力
- 認可最大出力:1120kW(発電開始当時880kW)
- 常時出力: kW
- 水量
- 最大使用水量:4.36立方メートル毎秒(発電開始当時4.20立方メートル毎秒)
- 最大揚水量:2.75立方メートル毎秒
- 落差
- 有効落差:32.2m
- 揚程
- 揚程:37.5m
- 設備
- 水車:横軸両吸込渦巻ポンプ/ポンプ逆転水車 水車出力632kW?×2台
- 発電電動機:横軸三相交流誘導電動機/発電機×2台
- 電動機:出力700kW×2台(設備更新前)
- 水圧鉄管:内径1200mm、板厚9〜14mm、延長96.11m×1条
- 標高
- 取水位標高:284.00m(発電)
- 放水位標高:249.30m(発電)
- 面積
- 流域面積:202.5平方キロメートル(発電)
- 河川(発電)
- 取水:ウツナイ(宇津内)川[雨竜第二ダム]→(雨竜川[雨竜第一ダム]+天塩川水系フトカマベツ(太釜別)川[雨竜土堰堤])
- 放水:雨竜川
- 河川(揚水)
- 取水:シュマリナイ(朱鞠内)川+ウツナイ(宇津内)川+雨竜川[三股取水堰]
- 放水:(雨竜川[雨竜第一ダム]+天塩川水系フトカマベツ(太釜別)川[雨竜土堰堤])
本データは一般社団法人 電力土木技術協会様の許可を頂いて水力発電所データベースより転載しております。(一部は現地案内板、銘板及び事業者様パンフレット等の資料より)
ダム諸元
雨竜第一ダム
- 名称
- 雨竜(うりゅう)第一ダム
- 歴史
- 昭和14(1939)年:着手
- 昭和18(1943)年:竣工
- 種類
- 越流型直線重力式コンクリートダム
- 大きさ
- 堤高:45.5m、堤頂長:216m、堤体積:188,000立方メートル
- 容量
- 総貯水容量:244,653,000立方メートル
- 有効貯水容量:172,118,000立方メートル(案内板)
- 有効貯水容量:172,119,000立方メートル(ダム便覧)
- 面積
- 流域面積:368.5 平方キロメートル
- 直接流域面積:202.5平方キロメートル
- 間接流域面積:166 平方キロメートル
- 湛水面積: 23.73平方キロメートル
- 標高
- 満水位標高:284m
- 低水位標高:273m
- 水門設備等
- 洪水吐(クレストゲート):ローラーゲート×4門
本データは一般財団法人 日本ダム協会様の許可を頂いてダム便覧より転載しております。(一部は現地案内板、銘板及び事業者様パンフレット等の資料より)
雨竜土堰堤
- 名称
- 雨竜(うりゅう)土堰堤
- 歴史
- 昭和14(1939)年:着手
- 昭和18(1943)年:竣工
- 種類
- アースダム
- 大きさ
- 堤高:22m、堤頂長:442m、堤体積:120,000立方メートル
- 容量
- 総貯水容量:244,653,000立方メートル
- 有効貯水容量:172,118,000立方メートル(案内板)
- 有効貯水容量:172,119,000立方メートル(ダム便覧)
- 面積
- 流域面積:368.5 平方キロメートル
- 直接流域面積:202.5平方キロメートル
- 間接流域面積:166 平方キロメートル
- 湛水面積: 23.732平方キロメートル
- 標高
- 満水位標高:284m
- 低水位標高:273m
本データは一般財団法人 日本ダム協会様の許可を頂いてダム便覧より転載しております。(一部は現地案内板、銘板及び事業者様パンフレット等の資料より)
雨竜第二ダム
- 名称
- 雨竜(うりゅう)第二ダム
- 歴史
- 昭和14(1939)年:着手
- 昭和18(1943)年:竣工
- 種類
- 越流型直線重力式コンクリートダム
- 大きさ
- 堤高:35.7m、堤頂長:230m、堤体積:93,000立方メートル
- 容量
- 総貯水容量:21,589,000立方メートル
- 有効貯水容量:11,358,000立方メートル
- 面積
- 流域面積:109.7 平方キロメートル
- 湛水面積: 1.7665平方キロメートル
- 標高
- 満水位標高:285.4m
- 低水位標高:278 m
- 水門設備等
- 洪水吐(クレストゲート):ローラーゲート×4門
本データは一般財団法人 日本ダム協会様の許可を頂いてダム便覧より転載しております。(一部は現地案内板、銘板及び事業者様パンフレット等の資料より)
フォトギャラリー
(2018-08撮影)
発電所建屋は少しだけ見えました(2つ見える建屋の奥の方)
画像左手に見える雨竜第一ダムへは天端、ダム直下共に普段は入れない様でした。
雨竜第二ダムは手前で車両通行止めに加えて探訪時は雨天、更にヒグマが良く出るエリアらしいので見に行きませんでした。
元々は雨竜発電所の為に建設されたダムです。
(2018-08撮影)
雨竜第一ダムと周辺の様子を下流から撮影しました。
木々で蔽われて見えないのですが画像右外で雨竜川とシュマリナイ(朱鞠内)川、ウツナイ(宇津内)川が合流しており、そこに三股取水堰が設けられています。
三股取水堰で堰き止め、雨竜ダム直下まで上昇した水位を利用して揚水所から朱鞠内湖へ揚水を行っています。
元々はこの揚水運転のみでしたが現在は灌漑放流分を有効活用して発電を行っています。
(2018-08撮影)
ダム右岸の広場から雨竜第一ダム天端は見られました。
(2018-08撮影)
一つ上の画像と同じく、ダム右岸の広場から雨竜第一ダム堤体上流側を撮影しました。
(2018-08撮影)
雨竜第一ダムと雨竜土堰堤のダム湖となる朱鞠内湖です。
雨竜第一ダムが石狩川水系の雨竜川、雨竜土堰堤が天塩川水系のフトカマベツ(太釜別)川を堰き止めていますが、一つのダム湖となっています。
(2018-08撮影)
雨竜第一ダムの右岸側少し上流に雨竜土堰堤とは別の鞍部堰堤が在りました。
ダム扱いされていないので堤高15m未満となります。
ちなみに、雨竜土堰堤の下流側は立入禁止及び遠景は木々に遮られて見られませんが、上流側は場所によっては遠景が少し見えるかもしれません。
また、貸しボートが有るので湖面から上流側は見られそうです。
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2019-07-21初掲載(2018-08撮影)
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