北海道電力株式会社 雨竜発電所
所在地:北海道名寄市風連町西風連
交通:JR宗谷本線 風連駅より約9km
特記事項
取水先となる朱鞠内湖(雨竜第一ダム及び雨竜土堰堤のダム湖)は湛水面積日本一です。
一般水力ですが、発電に必要な水の一部を揚水しています(朱鞠内発電所にて揚水)
日本初の半地下式発電所です。
発電所諸元
- 歴史(途中は抜けている可能性が有ります。?は未確認)
- 所有:雨竜電力株式会社−日本発送電株式会社[運開]−北海道電力株式会社[現在]
- 昭和18(1943)年 8月:運用開始(案内板、一部運用?)
- 昭和18(1943)年10月:運用開始(水力発電所データベース、全運用?)
- 発電の区分
- 種別:一般水力
- 発電形式(落差を得る方法):ダム水路式
- 発電方式(水の利用方法):貯水池式
- 出力
- 認可最大出力:51000kW
- 常時出力:17500kW
- 水量
- 最大使用水量:44.20立方メートル毎秒
- 常時使用水量:13.64立方メートル毎秒
- 落差
- 有効落差:139.91m
- 常時出力時有効落差:167.67m
- 設備
- 水車:立軸フランシス水車×3台 総出力21700kW
- 発電機:立軸三相交流同期発電機×3台
- 導水路:総延長6765.5m、主要導水路 圧力トンネル 口径4.10m、延長6765.5m
- 調圧水槽:差動式サージタンク 口径15.30m×高39.80m
- 水圧鉄管(条管含む):内径3900〜2250mm〜2050mm〜1400mm、板厚10〜12mm、13〜20(32?)mm、延長591.523m(585.87m)×1条
- 分岐管:球分岐
- 入口弁:バイプレーンバルブ(複葉弁)
- 放水路:幅4.50m×高4.50m、総延長1424.4m
- 標高
- 取水位標高:284.00m
- 放水位標高:109.00m
- 面積
- 流域面積:368.5平方キロメートル
- 河川
- 取水:ウツナイ(宇津内)川[雨竜第二ダム]→(雨竜川[雨竜第一ダム]+天塩川水系フトカマベツ(太釜別)川[雨竜土堰堤])
- 放水:雨竜川
本データは一般社団法人 電力土木技術協会様の許可を頂いて水力発電所データベースより転載しております。(一部は現地案内板、銘板及び事業者様パンフレット等の資料より)
ダム諸元
雨竜第一ダム
- 名称
- 雨竜(うりゅう)第一ダム
- 歴史
- 昭和14(1939)年:着手
- 昭和18(1943)年:竣工
- 種類
- 越流型直線重力式コンクリートダム
- 大きさ
- 堤高:45.5m、堤頂長:216m、堤体積:188,000立方メートル
- 容量
- 総貯水容量:244,653,000立方メートル
- 有効貯水容量:172,118,000立方メートル(案内板)
- 有効貯水容量:172,119,000立方メートル(ダム便覧)
- 面積
- 流域面積:368.5 平方キロメートル
- 直接流域面積:202.5平方キロメートル
- 間接流域面積:166 平方キロメートル
- 湛水面積: 23.73平方キロメートル
- 標高
- 満水位標高:284m
- 低水位標高:273m
- 水門設備等
- 洪水吐(クレストゲート):ローラーゲート×4門
本データは一般財団法人 日本ダム協会様の許可を頂いてダム便覧より転載しております。(一部は現地案内板、銘板及び事業者様パンフレット等の資料より)
雨竜土堰堤
- 名称
- 雨竜(うりゅう)土堰堤
- 歴史
- 昭和14(1939)年:着手
- 昭和18(1943)年:竣工
- 種類
- アースダム
- 大きさ
- 堤高:22m、堤頂長:442m、堤体積:120,000立方メートル
- 容量
- 総貯水容量:244,653,000立方メートル
- 有効貯水容量:172,118,000立方メートル(案内板)
- 有効貯水容量:172,119,000立方メートル(ダム便覧)
- 面積
- 流域面積:368.5 平方キロメートル
- 直接流域面積:202.5平方キロメートル
- 間接流域面積:166 平方キロメートル
- 湛水面積: 23.732平方キロメートル
- 標高
- 満水位標高:284m
- 低水位標高:273m
本データは一般財団法人 日本ダム協会様の許可を頂いてダム便覧より転載しております。(一部は現地案内板、銘板及び事業者様パンフレット等の資料より)
雨竜第二ダム
- 名称
- 雨竜(うりゅう)第二ダム
- 歴史
- 昭和14(1939)年:着手
- 昭和18(1943)年:竣工
- 種類
- 越流型直線重力式コンクリートダム
- 大きさ
- 堤高:35.7m、堤頂長:230m、堤体積:93,000立方メートル
- 容量
- 総貯水容量:21,589,000立方メートル
- 有効貯水容量:11,358,000立方メートル
- 面積
- 流域面積:109.7 平方キロメートル
- 湛水面積: 1.7665平方キロメートル
- 標高
- 満水位標高:285.4m
- 低水位標高:278 m
- 水門設備等
- 洪水吐(クレストゲート):ローラーゲート×4門
本データは一般財団法人 日本ダム協会様の許可を頂いてダム便覧より転載しております。(一部は現地案内板、銘板及び事業者様パンフレット等の資料より)
資料、情報等
建設が行われた時代は各地に劣悪な労働条件の建設現場(いわゆるタコ部屋)が設けられていましたが特に当地は劣悪な状況であったようです。
なお、当サイトはそういった事象を糾弾する事を目的とはしていませんので、当サイトの画像、情報等を利用することは一切を固くお断りします。
フォトギャラリー
雨竜ダムの様子は朱鞠内発電所のページに掲載してあります。
(2018-08撮影)
北東方向から発電所建屋を撮影しました。
水圧鉄管は画像右外から下りてきて道路を潜って発電所建屋に入っています。
案内看板が見えますが、チェーンから先は立ち入り禁止となっていましたので遠目に確認出来るのみでした(入らない様にお願いします)
(2018-08撮影)
水圧鉄管方向から発電所建屋を撮影しました。
水圧鉄管は撮影地点の後方左寄りから下りてきています。
(2018-08撮影)
発電所建屋から道路を挟んで水圧鉄管が見えます。
3条が広がりながら下りてきてどっしりとした感じのある眺めです。
(2018-08撮影)
放水路は発電所建屋からトンネルを通って開渠になります。
画像中央がトンネル出口でずっと奥が発電所建屋です。
(2018-08撮影)
放水路が天塩川に注ぐ所を撮影しました。
画像左手が天塩川下流方向です。
(2018-08撮影)
朱鞠内湖の取水設備、画像左奥が朱鞠内湖で湾及び水路が伸びてきています。
朱鞠内湖の水位が低いときに補助的にポンプアップしているかもしれません。
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2019-09-16半地下式情報追加
2019-07-21初掲載(2018-08撮影)
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