電源開発株式会社 池原発電所
所在地:奈良県吉野郡下北山村下池原
交通:JR紀勢本線 大泊駅より約28km
発電所諸元
- 歴史
- 所有:電源開発株式会社[運開]−電源開発株式会社[現在]
- 昭和39(1964)年9月20日:運用開始
- 発電の区分
- 種別:揚水式水力
- 発電形式(落差を得る方法):ダム式
- 発電方式(水の利用方法):混合揚水式
- 揚水運転周期:年周期+日周期又は週周期(推定)
- 出力
- 認可最大出力:350000kW
- 72000kW×2台+103000kW×2台
- 常時出力: 14000kW
- 水量
- 最大使用水量:342.00立方メートル毎秒
- 落差
- 有効落差:120.50m
- 設備
- ポンプ水車:立軸単輪単流渦巻フランシスポンプ水車
- 80500kW×2台、110000kW×2台
- 発電電動機:立軸傘形回転界磁閉鎖風洞循環型(空気冷却器付) 三相交流同期発電電動機
- 80500kVA×2台、110000kVA×2台
- 取水口:1、2号 延長18.50m×高52.00m×幅37.15m×2箇所
- 3、4号 延長19.00m×高52.00m×幅42.65m×2箇所
- 水圧鉄管:1、2号機:内径4500〜3600mm、板厚15〜30mm、延長146.5m、2条
- 3、4号機:内径5400〜4300mm、板厚16〜23mm、延長145.9m、2条
- 入口弁:バタフライバルブ
- 放水路:トンネル 延長300.50m×底幅18.00m
- 開渠 延長1431.365m(内、放水庭77.127m)
- 発電所建屋:地下式
- 地下棟 幅20.3m×高42.5m×長122.0m
- 地上棟 幅20.3m×高11.2m×長 36.0m
- 標高
- 取水位標高:318.00m
- 放水位標高:190.00m
- 面積
- 流域面積:300.9平方キロメートル(上部貯水池)
- 流域面積:462.0平方キロメートル(下部貯水池)
- 河川
- 発電時取水(上部貯水池):北山川[池原ダム]
- 発電時放水(下部貯水池):北山川[七色ダム]
- 揚水時取水(下部貯水池):池郷川+北山川[七色ダム]
- 揚水時放水(上部貯水池):北山川[池原ダム]
本データは一般社団法人 電力土木技術協会様の許可を頂いて水力発電所データベースより転載しております。(一部は現地案内板、銘板及び事業者様パンフレット等の資料より)
ダム諸元
上部貯水池
- 名称
- 池原(いけはら)ダム
- 歴史
- 昭和37(1962)年:着工
- 昭和39(1964)年:竣工
- 種類
- 非越流型ドームアーチ式コンクリートダム
- 大きさ
- 堤高:111m、堤頂長:459m(現地案内板)460m(ダム便覧)、堤体積:646,000立方メートル(現地案内板)647,000立方メートル(ダム便覧)
- 容量
- 総貯水容量:338,373,000立方メートル
- 有効貯水容量:220,083,000立方メートル
- 標高
- 堤頂標高:321.000m
- 満水位標高:318.000m
- 低水位標高:283.000m
- 面積
- 流域面積:300 平方キロメートル
- 直接集水面積:277平方キロメートル
- 間接集水面積: 23平方キロメートル
- 湛水面積: 8.43平方キロメートル
- 水門設備等(堤体とは別設置)
- 洪水吐:ローラーゲート 幅15.0m×高16.842m×4門
- 洪水吐水路:シュート式 越流水深16.8m×越流幅15.0m×4本
- 流量
- 計画洪水流量:6700立方メートル毎秒
本データは一般財団法人 日本ダム協会様の許可を頂いてダム便覧より転載しております。(一部は現地案内板、銘板及び事業者様パンフレット等の資料より)
下部貯水池
- 名称
- 七色(なないろ)ダム
- 歴史
- 昭和40(1965)年:竣工
- 種類
- 越流型重力アーチ式コンクリートダム
- 大きさ
- 堤高:60m、堤頂長:200.763m、堤体積:157,000立方メートル
- 容量
- 総貯水容量:61,300,000立方メートル
- 有効貯水容量:10,700,000立方メートル
- 標高
- 満水位標高:190.00m
- 低水位標高:186.50m
- 面積
- 流域面積:462 平方キロメートル
- 湛水面積: 3.32平方キロメートル
- 水門設備等
- 洪水吐(クレストゲート):ローラーゲート×7門
- 河川維持水放流管:サイフォン式×1箇所
本データは一般財団法人 日本ダム協会様の許可を頂いてダム便覧より転載しております。(一部は現地案内板、銘板及び事業者様パンフレット等の資料より)
七色ダムの様子は七色発電所のページに掲載しています。
ムービーギャラリー
天端ウォーキング 池原ダム(YouTubeへ移動します)
フォトギャラリー
(2005-12撮影)
池原ダムを下流より望む
非越流型ダムなのですっきりしています。
(2005-12撮影)
池原ダム直下の様子
拍子抜けするほどすっきりしています。
(2005-12撮影)
右岸より池原ダムを望む
画像右下付近の庭園っぽい所はダム直下より一段高い所に設けてあります。
池原ダム、電源開発株式会社とダム堤体に直接書いてありますがロゴも無くシンプルです。
(2005-12撮影)
左岸より池原ダムを望む
ドームアーチ式との事ですが、比較的横長の堤体のためか円筒アーチ式の様にも見えます。
(2005-12撮影)
池原ダム天端より下流を望む
(2005-12撮影)
ダム湖百選の銘板とダム湖
ダム湖百選の銘板の上に写っている山の手前が北山川、奥が東ノ川で、
両河川共に国内トップクラスの年間雨量を誇る大台ケ原に源を発します。
また、ダム湖の奥に写っている設備は洪水吐ゲート及び取水設備です。
(2005-12撮影)
洪水吐と取水設備の様子
洪水吐は桁構造ローラーゲート×4門、
取水設備は左側2門が表面取水設備、右側2門が普通の(中層)取水設備です。
当地の表面取水は洪水時の濁り水対策のため設けられたそうです。
(他には低水温対策として表面取水設備が設けられます)
(2005-12撮影)
取水設備付近より池原ダム湖を望む。
こちらは東ノ川となります。
左が取水設備、右が洪水吐ゲートです。
奥に見える山の更に向こう、およそ20km先に大台ケ原があります。
また、東ノ川の上流には坂本ダムがあり、別の発電所へと導水しています。
(2005-12撮影)
洪水吐ゲートから池原ダムを望む
冬期に訪れたせいか人の少なさが印象的でした。
池原ダム湖も下流の七色ダム湖と並び、10ポンドオーバーのブラックバスが釣れる関西エリア屈指のバスポンドとして非常に有名です。
(2005-12撮影)
洪水吐ゲートからの池原ダムアップ
ここからだとドームアーチ式に見えなくも無いです。
(2005-12撮影)
洪水吐ゲートから下流を望む
右下に発電所の屋外変電設備を僅かながら見ることが出来ます(発電所自体は地下式です)。
画像左手が下流方向で七色ダム湖となり、画像右手の北山川には逆流防止の堰堤が写っています。
画像右手の北山川には池原ダム下流で池郷川が流れ込んでいます。
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2019-02-04ムービーへのリンク追加、所有者情報及びダム諸元詳細追加修正
2015-03-01発電所諸元詳細追加
2008-09-24発電所諸元詳細追加整理
2006-03-27初掲載(2005-12撮影)
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