所在地:新潟県十日町市上新井
交通:JR飯山線、北越急行線 十日町駅より約4km
本データは一般社団法人 電力土木技術協会様の許可を頂いて水力発電所データベースより転載しております。(一部は現地案内板、銘板及び事業者様パンフレット等の資料より)
取水先の宮中取水ダムの画像及び諸元はJR信濃川発電所のページに掲載してあります。
本データは一般財団法人 日本ダム協会様の許可を頂いてダム便覧より転載しております。(一部は現地案内板、銘板及び事業者様パンフレット等の資料より)
中越地震後の様子を見て来ました。
発電所全景
発電所建屋の奥、上方に円筒形のタンクが2箇所見えますがサージタンクです。
水道の配水地にあるような径が大きく高さの低い外観ですが地下部分も在るので実際には径と高さが大体同じです。
発電所建屋と放水口の様子
中越地震の後、全発電所が発電を停止していた時の様子です。
(以下、水が無い状態の画像はこの時撮影した物です)
小千谷発電所の運転停止に伴い、ここ千手発電所も運転を停止しているため放水口の水路の補修を行っていました。
発電所放水口を出た水は放水路でしばらく流れます。
画像奥が発電所の方向で、水が流れていない状況です。
低い防護柵があるのみで落ちたら一巻の終わりです。
放水路終点の設備
放水路に渡してあるすだれ状のワイヤーが最後の安全装置です。
ここを抜けると画像左手、赤茶色の扉体の水門の奥に口を開けている導水路トンネルにて山本調整池へと導水されます。
右の白い機械室のある水門は千手発電所単独運転時及び余水の信濃川への放水路です。
上の画像の赤茶色の扉体の水門が画像右の水門で、上の画像の白い機械室のある水門が画像左の水門です。
山本調整池への導水路トンネルに入る前に、余水を手前の信濃川への放水路へと越流させるための設備です。
信濃川への放水路
奥が信濃川ですがほとんど水が流れた形跡がありません。
水圧鉄管と発電所建屋
水圧鉄管は5本、水圧鉄管上部に分岐管が設けられています。
中央の水圧鉄管は2条有る導水路のどちらからでも導水出来るようになっています。
連絡水槽を高所より撮影
手前のゲート機械室の更に手前、丁度撮影地点の真下が宮中取水ダムよりの導水路です。
また、手前のゲート機械室の下の奥にぽっかりと口を開けているのが千手発電所への導水路です。
千手発電所の出力が小さい時は余った水が調整池へと流れ出し、
千手発電所が最大出力時は調整池より水が流れ込みます。
高所より浅河原調整池を撮影
画像右上に信濃川が見えます。
同じく高所より浅河原調整池(土堰堤)及び排水、越流吐と思しき設備を撮影
こちらも他の調整池同様、浅河原調整池(土堰堤)に養生シートがかかっています。
画像右下の四角い孔が複数開いている構造物はサイホン式余水吐です(2019-09-31情報追加)
宮中取水ダムより取水された水は導水路トンネルを通って、ここ浅河原調整池の連絡水槽へと導水されます。
ゲート機械室が2箇所写っていますが奥のゲート機械室の下が宮中取水ダムよりの導水路で
手前のゲートが浅河原調整池への水の出入りを調整しています。
この他に、小千谷第二(新小千谷)発電所導水路からの水路が調整池奥に在ります(2019-09-31情報追加)
広角で浅河原調整池を撮影
水の流れが殆ど無いためか、土砂がかなりの量溜まっています。
恐らく運用を開始してから初めて水を抜いたのではないでしょうか?
逆の見方をすれば60年以上も使用してこれだけとも言えます。
但し、昭和38年に会計検査院よりピーク出力低下を招く原因となるため排砂を検討する様に勧告されているので1回程度は排砂しているかも知れません。
連絡水槽の左側を撮影
コンクリートの建造物が2箇所見えますが両方とも余水吐(右はサイホン式余水吐)です。
ブルーシートで覆われている部分が浅河原調整池(土堰堤)です。
平成22年6月9日に水利使用許可が交付されたとの事で見て来ました。
(2010-07-04画像追加)
一部運転を行っている状態です。
(2010-07-04画像追加)
屋外変電設備と一部運転状態の放水路
奥が小千谷発電所方向です。
(2010-07-04画像追加)
湛水している浅河原調整池を高所より撮影
(2010-07-04画像追加)
湛水状態の浅河原調整池と連絡水路を対岸より撮影
(2010-07-04画像追加)
浅河原調整池(土堰堤)堤体正面側の様子
リップラップには玉石が敷き詰められてロックフィルダムの様です。
中央土質遮水壁を設けたゾーン型アースダムで中央下部にはコンクリートのグラウトが設けられています。
(2010-07-04画像追加)
浅河原調整池(土堰堤)堤体背面側の様子
こちら側から見ると典型的なアースダムです。
画像下部に写っている水路とトンネルは浅河原川の水を浅河原調整池を通さずにバイパスするための水路です。
千手発電所公開日に見学してきました。
(2013-09-24画像追加)
9月7日、千手発電所にて公開が行われるとの情報をお教え頂いたので見学に行って来ました。
運開当時から使用されている設備など、大変有用な見学をさせて頂きましてどうもありがとうございました。
また、情報をお教え頂いた方、どうもありがとうございました。
画像は公開直前の正門付近ですが、既に駐車場には車が集まって来ています。
(2013-09-24画像追加)
高台より発電所建屋を望む
此処も見学順路に含まれています。
画像下部のテントには売店、画像右外にはミニSLも設けられていました。
更に建屋の通路には運開当時のパネル等を展示、発電機室には発電そのものの仕組みや発電体験コーナー、その他のアトラクションが設けられており充実の内容でした。
(2013-09-24画像追加)
水圧鉄管も間近で見る事が出来ました。
コンクリートに埋まっている部分の設備は活かしつつ、より損失を抑える為でしょうか、中間が太く両端を絞った形状となっています。
(2013-09-24画像追加)
昭和29(1954)年に増設されたと思われる発電機です。
通常の発電機と異なり、連続定格の他に常用を前提とした短時間定格(事故等に於ける短時間定格に非ず)が設けられていました。
主な送電先となる東京での通勤ラッシュに於ける電車負荷の急増に、物資が少なかった時代背景を考慮したものとなっていましたが、
後に短時間定格で連続運転出来るように改造されています。
(2013-09-24画像追加)
発電機と水車を連結しているシャフトです。
(2013-09-24画像追加)
発電機の下部はアーチ状の構造物となっており、材料を抑えつつ1台630トンにも及ぶ重量を支えています。
(2013-09-24画像追加)
昔の屋外鉄構模型が展示されていました。
単相のOCB(油入遮断機)が並んでいたり、ピン碍子支持のDS(断路器)など、左に写っている水車模型よりも惹かれるものが有りました。
回転式のDSは刃受け部分が回転方向に合わせてある芸の細かさです。