所在地:新潟県中魚沼郡津南町三箇
交通:JR飯山線 越後鹿渡駅より約1.5km
一般水力に於いて累計総発電電力量が日本一の水力発電所です。
また、一般水力に於ける年間発電電力量が電源開発佐久間発電所に次いで日本第二位です。
本データは一般社団法人 電力土木技術協会様の許可を頂いて水力発電所データベースより転載しております。(一部は現地案内板、銘板及び事業者様パンフレット等の資料より)
小雨に煙る発電所全景
緩傾斜の大口径水圧鉄管が5本並んでいる様は一種独特の雰囲気を醸しています。
発電所と放水路
画像中央右よりの信濃川左岸付近が白く泡立っているところが放水路で右側が下流です。
取水先の西大滝ダム遠景
堤高が低いためダムと付いていますが取水堰扱いです。
西大滝ダムのアップ
ダムの向きが川に対して右岸方向へ斜めになっている上、
右岸(画像左手)から4門目と5門目のゲートの間には右岸方向へ導流するための堤が設けてありますが
左岸側の河床が右岸側に比べて弱いためかと思われます。
西大滝ダム下流側を左岸直近より撮影
道路がゲート支持コンクリート(堰柱)の中を通っている珍しい構造です。
取水口の様子
導水路側からの撮影ですのでこの向こうが信濃川です。
これ以下、取水口から発電所方向へ向かう順番で画像を掲載しています。
(許可を頂いた上でカメラのみ突き出して撮影しています。
柵の中へ入ったり柵から身を乗り出したりしない様にお願いします)
取水された水は沈砂池へと送られ、ここで流速を落とし砂を沈めます。
導水路にある余水吐
ここで余分な水は画像中央の窪みへと越流し、信濃川へと戻されます。
その後、スクリーンにて最終的にゴミを取り除いた後、
導水路トンネルにて信濃川発電所へと導水されていきます。
画像左側に写っている設備はスクリーンに溜まったゴミを自動で回収する装置です。
(2020-03-16画像追加、2019-09撮影)
発電所の少し手前の導水路に大規模な逆サイフォンを用いた連絡水槽が設けられています。
全体を撮影、画像右側が上流方向、画像左手の設備が在る山を越えると発電所となります。
この地点に当初はダムを設けて調整池とする予定だったそうですが、戦争の影響で建設はされなかったそうです。
当地にて芸術祭が行われた際に東京電力様により案内看板が設けられ、
また、それぞれの水槽を繋ぐ管路をイメージした芸術作品が設けられたそうです(グーグルストリートビューで見られます)
Y.O様よりお教え頂きました。ありがとうございます。
(2020-03-16画像追加、2019-09撮影)
上流側水槽です。
撮影地点の下を導水路が2条通っています。
(2020-03-16画像追加、2019-09撮影)
下流側水槽です。
2条見える導水路それぞれに円筒形の水槽が設けられ、更に2つの水槽を接続する水路が設けられています。
画像右手の設備は調整池とする際に使用する予定の設備だったようです。
(2020-03-16画像追加、2019-09撮影)
調整池とする際に使用する予定だった設備をアップで撮影しました。