中国電力株式会社 小阪部発電所
所在地:岡山県新見市上熊谷
交通:JR伯備線 石蟹駅より約7km
特記事項
取水先の小阪部川ダムは、農林省(現、農林水産省)が設けた最初の重力式コンクリートダムとなります。
発電所諸元
- 歴史
- 所有:中国電力株式会社[運開]−中国電力株式会社[現在]
- 昭和37(1962)年2月:運用開始
- 発電の区分
- 種別:一般水力
- 発電形式(落差を得る方法):ダム式
- 発電方式(水の利用方法):調整池式
- 出力
- 認可最大出力:5400kW
- 常時出力: 280kW
- 水量
- 最大使用水量:12.00立方メートル毎秒
- 落差
- 有効落差:54.60m
- 設備
- 水車:立軸フランシス水車 出力5600kW×1台
- 発電機:立軸三相交流同期発電機×1台
- 水圧鉄管:内径1800〜1600mm、板厚9〜11mm、延長75.47m×1条
- 入口弁:バルブ(形式不明)
- 放水路:幅4.80m×高10.80m、総延長12.2m
- 標高
- 取水位標高:250.00m
- 放水位標高:193.60m
- 面積
- 流域面積:136.00平方キロメートル
- 河川
- 取水:小坂部川[小阪部川ダム]
- 放水:小坂部川
本データは一般社団法人 電力土木技術協会様の許可を頂いて水力発電所データベースより転載しております。(一部は現地案内板、銘板及び事業者様パンフレット等の資料より)
ダム諸元
- 名称
- 小阪部川(おさかべがわ)ダム
[農林水産省中国四国農政局管轄、高梁川用水土地改良区管理受託]
- 歴史
- 昭和15(1940)年 :着手
- 昭和29(1954)年 :竣工(ダム便覧)
- 昭和30(1955)年3月:竣功(現地紀功碑)
- 種類
- 越流型直線重力式コンクリートダム
- 大きさ
- 堤高:67.2m(越流部56.8m)、堤頂長:145m、堤体積:113,788立方メートル
- 容量
- 総貯水容量:15,625,000立方メートル(運開当時15,624,000)
- 有効貯水容量:15,136,000立方メートル
- 標高
- 満水位標高:250.000m
- 最大水深:60m
- 面積
- 流域面積:136 平方キロメートル
- 湛水面積: 0.75平方キロメートル
- 湛水延長:4.970km
- 受益面積:12550町歩(124.46平方キロメートル、運開当時)
- 事業効果:米増収25100石(4527.8立方メートル、3765トン相当、運開当時)
- 水門設備等
- クレストゲート:テンターゲート×3門
- 流量
- 平均灌漑補給水量: 3.75立方メートル毎秒(運開当時)
- 最大灌漑補給水量:18.89立方メートル毎秒(運開当時)
本データは一般財団法人 日本ダム協会様の許可を頂いてダム便覧より転載しております。(一部は現地案内板、銘板及び事業者様パンフレット等の資料より)
フォトギャラリー
(2015-01撮影)
下流正面から発電所とダムを撮影しました。
小阪部川ダム堤体のコンクリート、色合いが実に渋いです。
ダムの建設よりもかなり後で発電所が建設されていますが、
元々は灌漑専用のダムとして建設されているので農繁期以外は極力水を流したくないという意向が有ったと思われます。
(2015-01撮影)
小阪部川ダム右岸側天端付近から発電所及び下流を撮影しました。
ちなみに発電所名とダム名が小阪部で、河川名が小坂部となります。
(2015-01撮影)
上流より小阪部川ダムを撮影しました。
クレストゲート左側に発電所の取水設備が見えます。
迫り出し貼り付く様に建っているダム管理所が特徴的です。
(2015-01撮影)
小阪部川ダム湖です。
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2020-10-18所有者情報詳細追加
2015-12-23河川名称修正
2015-12-20初掲載(2015-01撮影)
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