中部電力株式会社 畑薙第一発電所
所在地:静岡市葵区田代
交通:大井川鉄道井川線井川駅より約24km、又はJR静岡駅より直通バス(時期限定)
特記事項
日本最大の中空重力式ダム(堤高は世界一)である畑薙第一ダムより取水しています。
また、堤体内に発電機、水車が設けられています。
発電所諸元
- 歴史
- 所有:中部電力株式会社[運開]−中部電力株式会社[現在]
- 昭和37(1962)年 9月:1、2号機運用開始
- 昭和37(1962)年11月:3号機運用開始
- 平成28(2016)年 ?:1号機休止
- 発電の区分
- 種別:揚水式水力
- 発電形式(落差を得る方法):ダム式
- 発電方式(水の利用方法):混合揚水式
- 揚水運転周期:日周期又は週周期(推定)
- 出力(現在)
- 認可最大出力:86000kW
- 常時出力: 1400kW
- 出力(全台運転時)
- 認可最大出力:137000kW
- 常時出力: 1400kW
- 水量(現在)
- 最大取水量:100.00立方メートル毎秒
- 水量(全台運転時)
- 最大取水量:160.00立方メートル毎秒
- 最大揚水量:150.00立方メートル毎秒
- 落差
- 有効落差: 1号機 101.20m
- 有効落差:2、3号機 101.70m
- 設備
- ポンプ水車:立軸単輪単流渦巻フランシスポンプ水車×3台 総出力142600kW
- 発電電動機:立軸三相交流同期発電電動機×3台
- 水圧鉄管:内径4100〜3200mm、板厚15〜29mm、延長109.00m、3条
- 入口弁:バタフライバルブ
- 放水路:圧力トンネル 幅12.80m×高28.33m、総延長82.2m
- 標高
- 取水位標高:942.00m
- 放水位標高:839.00m
- 面積
- 流域面積:318.0平方キロメートル(上部貯水池)
- 流域面積:329.2平方キロメートル(下部貯水池)
- 河川
- 発電時取水(上部貯水池):大井川[畑薙第一ダム]
- 発電時放水(下部貯水池):大井川[畑薙第二ダム]
- 揚水時取水(下部貯水池):東河内川+大井川[畑薙第二ダム]
- 揚水時放水(上部貯水池):大井川[畑薙第一ダム]
本データは一般社団法人 電力土木技術協会様の許可を頂いて水力発電所データベースより転載しております。(一部は現地案内板、銘板及び事業者様パンフレット等の資料より)
ダム諸元
上部貯水池
- 名称
- 畑薙(はたなぎ)第一ダム
- 歴史
- 昭和32(1957)年 :着手
- 昭和37(1962)年9月:竣工
- 種類
- 越流型直線中空重力式(ホローグラビティ)コンクリートダム
- 大きさ
- 堤高:125m、堤頂長:292m、堤体積:597,000(598,000)立方メートル
- 下部堤体幅:125m
- 容量
- 総貯水容量:107,400,000立方メートル
- 有効貯水容量: 80,000,000立方メートル
- 標高
- 堤頂標高:946m
- 満水位標高:942m
- 低水位標高:898m
- 面積
- 流域面積:318.0 平方キロメートル
- 湛水面積: 2.51平方キロメートル
- 水門設備等
- 洪水吐(クレストゲート):テンターゲート×4門
本データは一般財団法人 日本ダム協会様の許可を頂いてダム便覧より転載しております。(一部は現地案内板、銘板及び事業者様パンフレット等の資料より)
畑薙第二ダムの様子は畑薙第二発電所及び東河内発電所のページに掲載してあります。
下部貯水池
- 名称
- 畑薙(はたなぎ)第二ダム
- 歴史
- 昭和32(1957)年:着手
- 昭和36(1961)年:竣工
- 種類
- 越流型直線中空重力式(ホローグラビティ)コンクリートダム
- 大きさ
- 堤高:69m、堤頂長:171m、堤体積:155,000立方メートル
- 容量
- 総貯水容量:11,400,000立方メートル
- 有効貯水容量: 3,600,000立方メートル
- 標高
- 満水位標高:856m
- 面積
- 流域面積:329.2 平方キロメートル
- 湛水面積: 0.45平方キロメートル
- 水門設備等
- 洪水吐(クレストゲート):テンターゲート×3門
本データは一般財団法人 日本ダム協会様の許可を頂いてダム便覧より転載しております。(一部は現地案内板、銘板及び事業者様パンフレット等の資料より)
ムービーギャラリー
「道のチャンネル」関連動画:マッハビュードライブ 大井川(YouTubeへ移動します、2021-12-12公開)
ダムウォーキング 畑薙第一ダム[字幕版](YouTubeへ移動します、2021-11-21公開)
フォトギャラリー
(2007-03-25画像差替、2006-07撮影)
畑薙第一ダム堤体
このダムも井川ダム同様、中空式です。
井川ダムと異なり発電機がダム堤体内に設置されています。
(2007-03-25画像差替、2006-07撮影)
変電設備が河岸にへばりつくように設置されています。

中空式ダムのため通気用の穴が設けられています。
(当初は採光用かと思っていましたが通気用とお教え頂きました。ありがとうございます。)

水車が展示してありました。
立軸単輪単流フランシスポンプ水車です。
輸送を考慮して2分割構造になっています。
(2007-03-25画像差替、2006-07撮影)
畑薙第一ダム上流側の様子
(2007-03-25画像追加、2006-07撮影)
上流より畑薙第一ダム堤体を望む
(2007-03-25画像追加、2006-07撮影)
畑薙第一ダムクレストゲート付近の様子
一番左のピア部の黄色い線が満水位ですので満水状態です。
(2007-03-25画像追加、2006-07撮影)
畑薙第一ダム湖の様子です。

畑薙第一ダム建設時にコンクリート打設する際に用いたケーブルクレーンの支持跡(走行敷)です。

畑薙第一ダムより南アルプス連峰が間近に見えます。
冠雪している一番右の山が多分、上河内岳です。
トップページ>都道府県別水力発電所ギャラリー>静岡県
トップページ>水系別水力発電所ギャラリー>大井川水系
トップページ>ダム、堰別水力発電所ギャラリー>静岡県のダム、堰
2022-01-19ムービーへのリンク追加(2021-12-12公開分)
2021-11-21ムービーへのリンク追加(2021-11-21公開分)、発電所諸元詳細追加
2018-11-10所有者情報詳細追加
2015-02-23発電所諸元詳細追加
2008-09-24発電所諸元詳細追加整理
2007-03-25画像追加、差替(2006-07撮影)
2002-02-08初掲載
Copyright "suiryoku.com". All rights reserved. 連絡先及び注意事項