所在地:静岡県榛原郡川根本町奥泉(旧 上川根村小山)
交通:大井川鉄道井川線 川根小山駅より約0.5km
本データは現地案内板等の資料より転載しております。
図中、ダムと表記してありますが堤高が低く、
貯水はしていないため取水堰と読み替えてください。
現地案内板より
この発電所は、明治39(1906)年に日英共同事業として設立された日英水力電気(株)により計画され、
その後設立された日英水電(株)によって大井川水系に最初に設立された発電所です。
大井川の旧上川根村小山地区の[牛の頸:ギャーノクビ]と呼ばれる蛇行部に設けられていましたが
蛇行部の水勢の影響をまともに受ける場所にあったため、たびたび洪水の被害に遭い、新発電所へ移転しました。
その後、昭和11(1936)年10月に大井川発電所が運用開始されたため、同11月に運用を停止しました。
牛の頸(上の説明図の“P”の部分)より北(図の上の方向)に向かって撮影
広角で撮影した画像を無理につないでいますので、ずれは御容赦を。
大井川は画像右手向こうより流れて来て後ろ側をぐるっと周り、画像左手より画像左よりの奥のほうへと流れて行きます。
画像右端が取水堰があった場所、トンネルの左の所を川に下りたところが旧発電所跡、
画像左よりの街灯のある場所のずっと向こう側の川沿いに新発電所跡があります。
(2018-03-26画像追加、2017-03撮影)
以前撮影した際は超広角レンズを持っていなかったのとカメラも撮像素子がAPS−Cサイズの物だったので画像を継いでパノラマにしましたが、
手持ちの機材もグレードアップし、超広角レンズ(14mm)と135フルサイズのカメラだと1枚に何とか収められました。
旧発電所の放水口跡
発電所はこの上にあったものと思われます。
画像右上に見えるトンネルが上のパノラマ画像の真ん中のトンネルです。
その向こうに見える鉄塔の手前を大井川が流れています。
旧発電所放水口跡(画像右下)と新発電所跡
新発電所跡は画像左手の吊橋の下の木が茂っているところのさらに左側です。
新発電所跡を吊橋より望む
新発電所跡と水圧鉄管支持物跡
新発電所跡の右側の石垣の先に変電設備があったそうです。
(2018-03-26画像追加、2017-03撮影)
牛の頸付近から新発電所方向を撮影しました。
取水堰跡
堤体は崩れてしまって川筋の流れ部分には基礎部分はもはや跡形も残っていない様に見えます(2018-03-26説明修正)
左手に取水口跡があるはずですが、道路工事によってコンクリートで固められているので判りませんでした。
(2018-03-26画像追加、2017-03撮影)
取水堰跡と上流方向の様子です。
河岸の取水堰堤体が削られたのか河床が掘られたのか川筋の流れ部分に堤体が見えていました。