北陸電力株式会社 新中地山発電所
北陸電力株式会社 小口川第一発電所
所在地:富山県富山市中地山
交通:富山地方鉄道立山線 有峰口駅より約4km
特記事項
全く別の水力発電所が同一の建屋に入っています。
新中地山発電所諸元
- 歴史
- 所有:北陸電力株式会社[運開]−北陸電力株式会社[現在]
- 昭和34(1959)年8月:運用開始
- 発電の区分
- 種別:一般水力
- 発電形式(落差を得る方法):ダム水路式
- 発電方式(水の利用方法):調整池式
- 出力
- 認可最大出力:73500kW
- 常時出力:31200kW
- 水量
- 最大使用水量:33.00立方メートル毎秒
- 落差
- 有効落差:259.30m
- 設備
- 水車:立軸フランシス水車×2台 総出力80400kW
- 発電機:立軸三相交流同期発電機×2台
- 導水路:総延長6255.0m、主要導水路 圧力トンネル 幅4.00m×高4.00m、延長6255.0m
- 調圧水槽:差動式サージタンク 口径15.00m×高42.50m
- 水圧鉄管:内径3400〜1400mm、板厚9〜27mm、延長622.00m×1条
- 分岐管:球分岐
- 条管:2条
- 入口弁:ロータリーバルブ
- 放水路:幅8.00m×高13.00m、総延長21.0m
- 標高
- 取水位標高:604.00m
- 放水位標高:326.24m
- 面積
- 流域面積:238.8平方キロメートル
- 河川
- 取水:和田川第二発電所、和田川[新中地山ダム]
- 放水:小口川
本データは一般社団法人 電力土木技術協会様の許可を頂いて水力発電所データベースより転載しております。(一部は現地案内板、銘板及び事業者様パンフレット等の資料より)
小口川第一発電所諸元
- 歴史
- 所有:中越水電株式会社[運開]−富山電氣株式会社−日本海電氣株式会社−北陸合同電気株式会社−日本発送電株式会社−北陸電力株式会社[現在]
- 大正13(1924)年 8月:運用開始
- 昭和 2(1927)年10月:所有者変更(富山電気)
- 昭和 3(1928)年12月:所有者変更(日本海電気)
- 昭和16(1941)年 8月:所有者変更(北陸合同電気)
- 昭和17(1942)年 4月:配電統制令により所有者変更(日本発送電)
- 昭和26(1951)年 5月:電気事業再編成令により所有者変更(北陸電力)
- 発電の区分
- 種別:一般水力
- 発電形式(落差を得る方法):水路式
- 発電方式(水の利用方法):流込み式
- 出力
- 認可最大出力:3200kW
- 常時出力:1000kW
- 水量
- 最大使用水量:2.61立方メートル毎秒
- 落差
- 有効落差:161.30m
- 設備
- 水車:横軸2射ターゴインパルス水車、最大出力3320kW×1台
- 基準落差158.0m、使用水量2.61立方メートル毎秒
- 発電機:横軸三相交流同期発電機×1台
- 導水路:総延長2061.0m、主要導水路 幅2.00m×高2.00m、延長2038.0m
- 上部水槽:縦34.00m×横6.00m×高3.00m
- 水圧鉄管:内径1700〜900mm、板厚6〜11mm、延長444.00m×1条
- 入口弁:バタフライバルブ
- 標高
- 取水位標高:502.40m
- 放水位標高:328.08m
- 面積
- 流域面積:29.2平方キロメートル
- 河川
- 取水:小口川
- 放水:小口川
本データは一般社団法人 電力土木技術協会様の許可を頂いて水力発電所データベースより転載しております。(一部は現地案内板、銘板及び事業者様パンフレット等の資料より)
ダム諸元
- 名称
- 新中地山(しんなかちやま)ダム
- 歴史
- 昭和34(1959)年:竣工
- 種類
- 越流型直線重力式コンクリートダム
- 大きさ
- 堤高:35.00m、堤頂長:71.675m、堤体積:7,000立方メートル
- 容量
- 総貯水容量:171,000立方メートル
- 有効貯水容量: 78,000立方メートル
- 標高
- 堤頂標高:607.00m
- 設計洪水位標高:604.00m(サーチャージ)
- 常時満水位標高:604.00m
- 最低水位標高:599.00m
- 越流頂標高:596.00m
- 面積
- 集水面積:79.63平方キロメートル
- 水門設備等
- クレストゲート:ローラーゲート×2門
- 堤体外洪水吐ゲート:ローラーゲート×2門
本データは現地案内板、銘板及び事業者様パンフレット等の資料より転載しております。
和田川第二発電所のページにも若干画像を掲載しています。
フォトギャラリー
(2004-04撮影)
発電所と周辺の様子
手前は小俣ダム湖、小俣ダム発電所のページにダム画像があります。
同じ建屋に全く別の発電所が入っているという非常に珍しい発電所です。
(2004-04撮影)
上流側より発電所建屋と水圧鉄管を望む
水圧鉄管が3本見えますが、手前の細い方が小口川第一発電所の物、
向こうの2本が新中地山発電所の物でこちらは途中で分岐しています。
(2010-10-31画像追加、2009-10撮影)
球状分岐
ロボットの下半身を髣髴とさせるメカメカしい外観、右隣の新中地山発電所水圧鉄管の絞りっぷり、実に見応えが有ります。
球状分岐の左上に佇んでいるのはカモシカです。
(2004-12-06画像追加)
上部水槽
小口川第一発電所の物です。
(2004-12-06画像追加)
新中地山発電所の取水先の、和田川にある新中地山ダム上流側の様子
画像右手は和田川第二発電所で、ここよりの取水と合わせて新中地山発電所へと導水しています。
訪ねたときは落水していて河原に下りられました。
一番奥が新中地山ダム堤体及びクレストゲート、その隣のスクリーンの部分が取水口
画像左手の水門は堤体外洪水吐です。
(2011-07-03画像追加)
新中地山ダム堤体と取水口
今回、北陸電力様の御厚意により、土木設備を見学させて頂きました。どうもありがとうございました。
今回掲載分の画像は、通常、立入禁止となっている場所からの撮影となります。
(2011-07-03画像追加)
新中地山ダムクレストゲート下流側
扉体下部のみに開口部を設ける、取水口制水門の様な造りをしています。
(2011-07-03画像追加)
新中地山ダム洪水吐
洪水吐水路(導流壁)が堤体直下で大きく曲線を描いています。
(2011-07-03画像追加)
こちらは小口川第一発電所取水設備です。
(2011-07-03画像追加)
小口川第一発電所取水堰堤
大きいダムの様な派手さは有りませんが、寡黙に働く大事な設備です。
(2011-07-03画像追加)
小口川第一発電所取水堰堤上流
画像左外方向からも流れが在り、その先に小口川第二発電所が在ります。
(2011-07-03画像追加)
小口川第一発電所取水堰堤下流
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2018-11-10所有者情報詳細追加
2011-07-03画像追加
2010-10-31画像追加(2009-10撮影)及び発電所諸元詳細追加
2010-05-17ターゴインパルス水車日本一情報削除
2009-11-15発電所名の読み修正(おぐちがわ→こぐちがわ)
2008-09-24発電所諸元詳細追加整理
2004-12-06画像追加
2004-10-26初掲載(2004-04撮影)
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