超大型のテンターゲート
(馬瀬川第一発電所、岩屋ダム)を上流側より望む
幅10.9m×高18.312m×回転半径18.0m
扉開閉用のワイヤーが通常2本、大きい物で4本ですが、なんと8本も使用しています。
(開閉用のワイヤーを8本も用いているテンターゲートは他に見たことが無いです)
扉高、回転半径に於いて日本最大のテンターゲートです。
ちなみに幅(径間)に於いては信濃川大河津分水路の大河津可動堰の純径間37.95mが日本一です。
アーム部分
あまり大きくは見えないですが18mもあります。
20トン積みの大型トレーラー並の長さです。
昭和20年頃製造のテンターゲート
(御岳発電所、王滝川ダム)を下流側より望む
トラス構造の四角錐を組み合わせたアーム、
扉体の鋼材をリベット打ちで固定している所など、現在の物とは一味違います。
昭和10年頃製造のテンターゲート
(湯ノ上発電所、旭ダム)を下流側より望む
こちらはさらに古く、昭和10年頃の製造と思われます。
恐らく現役日本最古のテンターゲートと思われます。
他に瀬戸第二発電所西村ダム(岐阜県)にも昭和10年代の物が在ります。
放流時のテンターゲート
(久々野発電所、久々野ダム)を下流右岸より望む
放流及び止水状態のテンターゲートの比較
(鳩谷発電所、鳩谷ダム)
4番ゲートの右岸側(画像左)の水流が乱れていますが一時的に流木でも支(つか)えたようです。