所在地:福島県南会津郡只見町
交通:
カプラン水車に於いて最大出力日本一(1号機)、日本第二位(2号機)の水車を使用しています。
本データは一般社団法人 電力土木技術協会様の許可を頂いて水力発電所データベースより転載しております。(一部は現地案内板、銘板及び事業者様パンフレット等の資料より)
本データは一般財団法人 日本ダム協会様の許可を頂いてダム便覧より転載しております。(一部は現地案内板、銘板及び事業者様パンフレット等の資料より)
この度、電源開発様の御厚意により大鳥水力発電所及び大鳥ダムを見学させて頂きました。
イヌワシの保護地域ということもあり滅多に見られない場所です。
今回の見学にあたり、電源開発株式会社小出電力所の方々、お取り次ぎ及び調整して頂いた方々、どうもありがとうございました。
画像は大鳥発電所1号機建屋と大鳥ダムです。
大鳥ダムと1号機水圧鉄管
ダム堤体下流側に目をやると巨大な水圧鉄管が目を引きます。
画像に写っている辺りで直径7mはありそうです。
北陸電力手取川第二発電所をも凌ぐ太さです。
ダム形式は曲線重力式ですが、普通の曲線重力式とは少々異なり堤体上部はアーチ式として作用しており
セミアーチと呼んでいるとの事で当サイトもそれに倣っています。
上から1号機水圧鉄管を望む
水圧鉄管右側に見える点検用の階段が小さく見えます。
大鳥ダム天端
取水口
画像左側、人が立っている所が1号機取水口、画像右側の新しいコンクリート部分が2号機取水口です。
2号機のみ運転していましたが結構な水の流れでした。
大鳥ダム堤体上流側
大鳥ダム湖
巨大岩魚の好ポイントだそうです。
発電所送電端と1号鉄塔
2号発電機
カプラン水車に於いて最大出力日本一の1号機は点検作業中のため惜しくも見られませんでしたが
見学させて頂いた2号機も最大出力日本第二位を誇る大型機です。
上の出っ張りは励磁機ですが交流励磁機に回転整流器を用いています。
まさかこんな新しい機械で回転整流器の文字を目にするとは思いませんでした。
(シリコン半導体整流器が普及する以前、大電力の交流を直流に変換する際に使用されていた機械です)
2号機の水車と発電機を繋ぐシャフト
運転中のシャフトに絵が貼ってありますが種明かしをすると大鳥に因んで犬鷲(イヌワシ)が描いてあります。
下部にはガイドリング(ガイドベーンを動かす為の環)が写っていますが流量が大きい(ガイドベーンに掛かる力が大きい)為か高さが凄いです。
2号機放水口
画像左側の白く波立っている所が2号機放水口ですが流量が大きいので結構波立っています。
また、下流の田子倉ダム湖が此処まで達しています。