東京電力リニューアブルパワー株式会社 神流川発電所
所在地:群馬県多野郡上野村楢原
交通:JR八高線 児玉駅より約60km
特記事項
フランシスポンプ水車に於ける1台当たりの最大出力世界一、全形式の水車に於ける最大出力日本一の水車を使用しています。
全台運用開始後には全種別の水力発電所に於ける最大出力日本一となります。
(アメリカのバスカウンティ発電所が改修工事により2009年より300万3000kWで世界最大となりました。2022-10-10訂正)
上部貯水池となる南相木ダムは天端の標高日本一です。
上部貯水池が日本海へと注ぐ信濃川水系、下部貯水池が太平洋へと注ぐ利根川水系です。
発電所諸元
- 歴史
- 所有:東京電力株式会社[運開]−東京電力ホールディングス−東京電力リニューアブルパワー株式会社[現在]
- 平成17(2005)年12月 :一部運用開始(470000kW)
- 平成24(2012)年 6月7日:2号機運用開始(940000kW)
- 平成28(2016)年 4月1日:社名変更(東京電力ホールディングス)
- 令和 2(2020)年 4月1日:組織変更(東京電力リニューアブルパワー)
- 発電の区分
- 種別:揚水式水力
- 発電形式(落差を得る方法):ダム式
- 発電方式(水の利用方法):純揚水式
- 揚水運転周期:日周期又は週周期(推定)
- 出力
- 認可最大出力:940000kW(全台運用開始後:2820000kW)
- 水量
- 最大使用水量:510.00立方メートル毎秒(1台85立方メートル毎秒)
- 最大揚水水量:360.00立方メートル毎秒
- 落差
- 有効落差:653.00m
- 最大落差:675.00m
- 設備
- 水車:立軸単輪単流渦巻フランシスポンプ水車×2台(全台運用開始後6台)
- 水車出力470000kW
- 導水路:円形圧力導水路トンネル
- 延長2444.6m、内径8.2m、外径9.3m(1号導水路)
- 調圧水槽:制水孔式サージタンク 口径17.00m×高104.4m
- 水圧管路:1→2条
- 内径8200〜2300(条管部)mm、板厚20〜72mm(条管含)、延長1397.18m(条管含)
- 分岐管:Y分岐
- 入口弁:ロータリーバルブ
- 放水路:円形圧力導水路トンネル
- 延長2076.8m、内径8.2m、外径9.3m(1号放水路)
- 標高
- 取水位標高:1527.00m
- 放水位標高: 814.00m
- 面積
- 流域面積: 6.2平方キロメートル(上部貯水池)
- 流域面積:31.2平方キロメートル(下部貯水池)
- 河川
- 発電時取水(上部貯水池):信濃川水系南相木川[南相木ダム]
- 発電時放水(下部貯水池):神流川[上野ダム]
- 揚水時取水(下部貯水池):神流川[上野ダム]
- 揚水時放水(上部貯水池):信濃川水系南相木川[南相木ダム]
本データは一般社団法人 電力土木技術協会様の許可を頂いて水力発電所データベースより転載しております。(一部は現地案内板、銘板及び事業者様パンフレット等の資料より)
ダム諸元
上部貯水池
- 名称
- 南相木(みなみあいき)ダム
- 歴史
- 平成 7(1995)年 :着手
- 平成17(2005)年12月:竣工
- 種類
- 中央土質遮水壁(センターコア)型ロックフィルダム
- 地質:石灰岩
- 大きさ
- 堤高:136.00m、堤頂長:444.00m、堤体積:7,300,000立方メートル
- 容量
- 総貯水容量:19,170,000立方メートル
- 有効貯水容量:12,670,000立方メートル
- 標高
- 天端標高:1532.00m
- 満水位標高:1527.00m
- 低水位標高:1500.00m
- 面積
- 流域面積:6.2 平方キロメートル
- 湛水面積:0.59平方キロメートル
- 水門設備等
- 洪水吐:自由越流頂×1箇所
本データは一般財団法人 日本ダム協会様の許可を頂いてダム便覧より転載しております。(一部は現地案内板、銘板及び事業者様パンフレット等の資料より)
下部貯水池
- 名称
- 上野(うえの)ダム
- 歴史
- 平成 7(1995)年:着手
- 平成17(2005)年:竣工
- 種類
- 越流型直線重力式コンクリートダム
- 大きさ
- 堤高:120m、堤頂長:350m、堤体積:720,000立方メートル
- 容量
- 総貯水容量:18,400,000立方メートル
- 有効貯水容量:12,670,000立方メートル
- 標高
- 満水位標高:843.00m
- 低水位標高:813.60m
- 面積
- 流域面積:31.2 平方キロメートル
- 湛水面積: 0.56平方キロメートル
- 水門設備等
- 洪水吐(クレストゲート):テンターゲート×2門
- 常用吐(コンジットゲート):1門
- 放流管:1門
本データは一般財団法人 日本ダム協会様の許可を頂いてダム便覧より転載しております。(一部は現地案内板、銘板及び事業者様パンフレット等の資料より)
フォトギャラリー
下部貯水池(上野ダム)
(2006-11撮影)
下部貯水池(上野ダム湖)の放水口付近
コンクリート構造物左寄りの水門が放水口です。
時季外れな上、早朝だったのでダム直下への道も通行止、上野ダムの案内設備も閉まっていました。
発電所自体は地中奥深くに設けられています。
(2019-11-18画像追加、2018-10撮影)
右岸から上野ダム堤体下流側を撮影しました。
画像下に見える鉄管は虎王発電所の水圧鉄管、画像左下のコンクリート構造物はその上部水槽です。
(2019-11-18画像追加、2018-10撮影)
(カメラのみ突き出して撮影しています。
身を乗り出さない様にお願いします)
洪水吐上部から下流を撮影しました。
(2019-11-18画像追加、2018-10撮影)
右岸から上野ダム天端を撮影しました。
(2019-11-18画像追加、2018-10撮影)
右岸から上野ダム堤体上流側を撮影しました。
(2019-11-18画像追加、2018-10撮影)
上野ダム天端からダム湖を撮影しました。
一番上の画像の放水口は画像奥に在ります。
上部貯水池(南相木ダム)
(2006-11撮影)
南相木ダム全景
真っ白な堤体が印象的です。
(2006-11撮影)
南相木ダムと洪水吐水路
画像右手前には展望台らしき設備があります。
洪水吐水路が斜めに写っていますが広角レンズのせいです。
(2006-11撮影)
南相木ダム天端より下流を望む
晴れた日には眩しい位の白さです。
ダム下には渦巻をモチーフとした広場があります。
(2006-11撮影)
南相木ダム天端の様子
岩と岩との間に張られているチェーンもピカピカのステンレス、銘板もステンレスと輝きを強調しています。
(2006-11撮影)
南相木ダム湖(奥三川湖)の様子
画像中央のコンクリート部分が取水口です。
(2006-11撮影)
南相木ダム堤体上流側の様子
(2006-11撮影)
南相木ダム自由越流堤
(2006-11撮影)
南相木ダム洪水吐水路
越流堤から流れ出した水は緩傾斜−急傾斜−緩傾斜の部分を通り画像の先の方で一気に流れ落ちます。
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2024-04-282号機運用開始情報追加
2022-10-10世界最大の揚水式発電情報訂正削除
2020-09-22所有者情報追加
2019-11-18画像追加(2018-10撮影)
2018-04-30所有者情報、発電所諸元詳細追加
2008-09-24発電所諸元詳細追加整理
2007-04-08初掲載(2006-11撮影)
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