所在地:三重県名張市上比奈知
交通:近鉄大阪線 桔梗が丘駅より約5km
本データは一般社団法人 電力土木技術協会様の許可を頂いて水力発電所データベースより転載しております。(一部は現地案内板、銘板及び事業者様パンフレット等の資料より)
本データは現地案内板、銘板及び事業者様パンフレット等の資料より転載しております。
本データは現地案内板、銘板及び事業者様パンフレット等の資料より転載しております。
本データは現地案内板、銘板及び事業者様パンフレット等の資料より転載しております。
(2007-01撮影)
発電所と比奈知ダム
城のような佇まいを見せる比奈知ダムが圧巻です。
一段下がった所の建屋が比奈知発電所、左後ろの大きい建屋がダム放流管設備及び比奈知ダム発電所です(2017-03-21修正)
また、旧比奈知発電所建屋は現在の比奈知発電所建屋とほぼ同じ場所に在った様です(2017-03-21情報追加)
(2007-01撮影)
比奈知ダム天端より発電所と洪水吐を見下ろす
洪水吐のすぐ左側の大きい建屋がダム放流管設備及び比奈知ダム発電所、左奥が比奈知発電所です(2017-03-21修正)
(2007-01撮影)
下流の様子
現在は当時の設備の一部がダム下流の公園に展示されています。
(2007-01撮影)
右岸より比奈知ダムを望む
(2007-01撮影)
ダム中央の洪水吐部分
奥にもう一段、堤が見えますが越流堤を超えた水が天端の下に設けてある水路を通ってダム中央部の洪水吐へと導水される
天端内側水路(てんばないそくすいろ)という設備です。
(2007-01撮影)
ダム堤体上流側の様子
自由越流堤はダムのほぼ全長に亘って設けられています。
(2007-01撮影)
天端内側水路
自由越流堤を超えた水は天端内側水路を通ってダム中央部の洪水吐へと導かれます。
(2007-01撮影)
天端の様子
天端内側水路を設けてあるためか、天端も結構広めです。
(2007-01撮影)
ダム湖の様子
湛水面積が結構小さいので、湖面はあまり先までは続いていません。
(2017-03-20画像追加、2015-10撮影)
比奈知ダム下の公園に旧比奈地発電所の設備が展示されています。
(2017-03-20画像追加、2015-10撮影)
旧発電所の設備全景です。
定期的に塗装が補修されている様で、野天展示の割には綺麗な外観でした。
(2017-03-20画像追加、2015-10撮影)
横軸単輪単流渦巻フランシス水車
スイス、エッシャーウィス製[Escher Wyss & CIE]
製造番号 6386、大正9(1920)年製造
水車を排水側から撮影しました。
ちなみに製造会社表記のCIEですが、companyのフランス語compagnieの略だそうで、現在のCo.,(イギリス風表記)、Co.(アメリカ風表記)に相当します。
輸出品というと英語表記のイメージですが英語ではなく、スイスで最も使われている割合が大きいドイツ語でもなく、2番目のフランス語というのも興味深いです。
確かに世界大ダム会議などは元々フランスで設立されており、暫くはフランス語のみで運営されていたとの事ですのでフランス語が主導的な立場に成り易かったのかもしれません。
(2017-03-20画像追加、2015-10撮影)
水車をガイドリング側から撮影しました。
動作に影響無い部分までもが滑らかに仕上げられており造形的に美しいです。
(2017-03-20画像追加、2015-10撮影)
軸受けを挟んでフライホイール(画像右)とフランジ継手(画像左)です。
フライホイール(はずみ車)は極短時間(脈動)レベルの回転むら(斑)を軽減する為の錘です。
フランジ継手は各機器を輸送し易い様に、軸の部分を分割及び接合出来る様にした継手の一種です。
フランジ継手が画像だとずれていますが、実設置の際にはもちろん芯出し(軸合わせ)を行い取り付けます。
(2017-03-20画像追加、2015-10撮影)
横軸回転界磁型 三相交流同期発電機
出力容量575kVA、電圧6600/3300V
電流50.5/101A、力率80%
回転数720rpm、周波数60Hz、10極
大正9(1920)年、アメリカ、ウェスティングハウス製
昭和39(1964)年、日機製作所にて改造修理
直流発電機[Direct Current Generator](励磁機)
出力8.5kW、電圧DC125V、電流68A
回転数720rpm
アメリカ、ウェスティングハウス製
発電機(右側)と励磁機(左側)です。
発電機はコイルに対して磁石を動かす(又はその逆)を行うと電気が起きる現象を利用して発電します。
小型の発電機では永久磁石ですが、大型の発電機では磁石部分が電磁石となっています(この部分を界磁巻線、界磁巻線に電流を流して電磁石にする事を励磁と呼びます)
そして、その界磁巻線に供給する電流(通常は直流)を作るための発電機を励磁機(エキサイター)と呼びます。
励磁機の左側部分は整流子と呼ばれる部分となっており、励磁機の巻線で生じた交流を直流にします。
軸受けの右側に見える部品はスリップリングといい、励磁機で作られた直流を発電機の回転子に設けられた界磁巻線へと伝えます。
展示品では外されていますが、整流子及びスリップリングには本来は摺動子(ブラシ)が付いています。
(2017-03-20画像追加、2015-10撮影)
分解整備工具も並べて展示してありました。