中国電力株式会社 新成羽川発電所
所在地:岡山県高梁市備中町平川及び西油野
交通:JR伯備線 備中高梁駅より約30km
特記事項
上部貯水池となる新成羽川ダムは日本最大の重力アーチ式ダムです。
発電所諸元
- 歴史
- 所有:中国電力株式会社[運開]−中国電力株式会社[現在]
- 昭和39(1954)年 8月11日:工事着工
- 昭和43(1968)年11月 :1、2号機運用開始
- 昭和44(1969)年 7月 :3、4号機運用開始
- 発電の区分
- 種別:揚水式水力
- 発電形式(落差を得る方法):ダム式
- 発電方式(水の利用方法):混合揚水式
- 揚水運転周期:日周期又は週周期
- 出力
- 認可最大出力:303000kW
- 常時出力: 0kW
- 年間発生可能電力量:約398152MWH(3億9815.2万キロワット時)
- 水量
- 最大使用水量:424.00立方メートル毎秒
- 落差
- 有効落差:84.70m
- 設備
- 水車及びポンプ水車:立軸フランシス水車×1台、立軸フランシスポンプ水車×3台 総出力312500kW
- 発電機及び発電電動機:立軸三相交流同期発電機×1台、立軸三相交流同期発電電動機×3台
- 導水路(下郷川→新成羽川ダム):総延長808.4m、主要導水路 幅3.50m×高4.00m、延長663.0m
- 水圧鉄管:内径4800〜4200mm、板厚14〜24mm、延長97.33m(4条分総延長373.0m)、4条
- 入口弁:バタフライバルブ
- 放水路:幅92.00m×高39.00m、総延長52.0m
- 標高
- 取水位標高:237.00m
- 放水位標高:151.10m
- 面積
- 流域面積:625.20平方キロメートル(上部貯水池)
- 流域面積:631.40平方キロメートル(下部貯水池)
- 河川
- 発電時取水(上部貯水池):下郷川→成羽川[新成羽川ダム]
- 発電時放水(下部貯水池):成羽川[田原ダム]
- 揚水時取水(下部貯水池):成羽川[田原ダム]
- 揚水時放水(上部貯水池):成羽川[新成羽川ダム]
本データは一般社団法人 電力土木技術協会様の許可を頂いて水力発電所データベースより転載しております。(一部は現地案内板、銘板及び事業者様パンフレット等の資料より)
ダム諸元
上部貯水池
- 名称
- 新成羽川(しんなりわがわ)ダム
- 歴史
- 昭和43(1968)年:竣工
- 種類
- 越流型重力アーチ式コンクリートダム
- 大きさ
- 堤高:103.000m、堤頂長:289.000m、堤体積:430,000立方メートル
- 下部堤体幅:56.500m
- 容量
- 総貯水容量:127,500,000立方メートル
- 有効貯水容量: 80,500,000立方メートル
- 標高
- 堤頂標高:240.000m
- 満水位標高:237.000m
- 最低水位標高:207.000m
- 発電所呑口中心標高:180.000m
- 堆砂標高:170.000m
- 下流洪水位標高:151.600m
- 下流平水位標高:145.000m
- 基礎標高:137.000m
- 面積
- 流域面積:625.2 平方キロメートル
- 直接集水面積:615.7平方キロメートル
- 間接集水面積: 9.5平方キロメートル
- 湛水面積: 3.60平方キロメートル
- 水門設備等
- クレストゲート:テンターゲート 幅10.0m×高8.12m×6門
本データは一般財団法人 日本ダム協会様の許可を頂いてダム便覧より転載しております。(一部は現地案内板、銘板及び事業者様パンフレット等の資料より)
下部貯水池
- 名称
- 田原(たばら)ダム
- 歴史
- 昭和43(1968)年:竣工
- 種類
- 越流型直線重力式コンクリートダム
- 大きさ
- 堤高:41m、堤頂長:206m、堤体積:112,000立方メートル
- 容量
- 総貯水容量:7,620,000立方メートル
- 有効貯水容量:5,740,000立方メートル
- 面積
- 流域面積:631.4 平方キロメートル
- 湛水面積: 0.40平方キロメートル
- 水門設備等
- クレストゲート:テンターゲート×6門
本データは一般財団法人 日本ダム協会様の許可を頂いてダム便覧より転載しております。(一部は現地案内板、銘板及び事業者様パンフレット等の資料より)
田原ダムの様子は田原発電所のページに掲載してあります。
フォトギャラリー
(2014-03撮影)
下流正面から撮影した発電所及びダムと周辺の様子です。
真正面からだと木に遮られて右岸側(画像左側)が好く撮れないです。
ダム下部、洪水吐の下が発電所の放水口(揚水時には取水口)となっています。
ダム堤体内(洪水吐下)に発電設備、洪水吐の両岸に変電設備が在るのが珍しいです。
(2015-01撮影)
下流の少し斜めとなる位置から発電所及び新成羽川ダム全景を撮影しました。
一番左、1号機が発電専用機というのが判ります。
画像右下に見える穴はダム建設時の仮排水トンネル跡と思われますが、低水位放水管が接続されているかもしれないです。
(2014-03撮影)
発電所及びダムと周辺の様子です。
(2014-03撮影)
左岸天端付近よりダムと発電所を撮影しました。
(2014-03撮影)
右岸側には運開時から使用されていた水車及びポンプ水車の内、発電専用の水車ランナーが展示されていました。
(2014-03撮影)
新成羽川ダム天端の様子です。
幅員が狭く、大型車は通行禁止、普通車でも行き違い出来無い上に見通しも悪いので要注意です。
(2014-03撮影)
新成羽川ダム天端から下流を撮影しました。
クレストゲート付近はゲート機械室で全く下流側が見えないので、その外側からの撮影です。
(2014-03撮影)
新成羽川ダム天端よりダム湖を撮影しました。
手前に見えるレールは1〜3号機の補助ゲート昇降機用レールです。
(2014-03撮影)
取水口補助ゲート(コースターゲート)及び昇降機
奥が4号機用で固定式、手前が1〜3号機用で移動式となっています。
1〜3号機用はキャタピラーゲートが使用されています。
(2014-03撮影)
上流の少し離れた場所より新成羽川ダムを撮影しました。
(2014-03撮影)
上の画像と同じ位置より撮影した新成羽川ダム周辺の様子です。
(2015-01撮影)
新成羽川ダムへと注水を行っている下郷川の取水堰です。
(2015-01撮影)
下郷川の取水堰と新成羽川ダムを1枚に収めました。
画像右端付近の若干上寄りに見えるのが新成羽川ダム(ダム管理所)です。
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2020-10-18所有者情報詳細追加
2015-03-01初掲載(2014-03、2015-01撮影)
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