中国電力株式会社 江尾発電所 跡
所在地:鳥取県日野郡江府町久連
交通:JR伯備線 江尾駅より約1.5km
発電所諸元
- 歴史
- 所有:山陰電氣株式会社[運開]−広島電氣株式会社−中国配電株式会社−中国電力株式会社[廃止]−江府町
- 大正 8(1919)年 2月 :運用開始(1000kW)
- 大正15(1926)年 8月 :所有者変更(広島電気により吸収合併)
- 昭和17(1942)年 4月 :所有者変更(中国配電)
- 昭和26(1951)年 5月1日:電気事業再編成令により所有者変更(中国電力)
- 昭和52(1977)年 7月 :発電所廃止(1000kW)、江尾変電所として運用開始
- 昭和59(1984)年 9月 :変電所廃止
- 平成 2(1990)年11月 :江府町へ譲渡
- 平成 8(1996)年 月 :鳥取県の「県民の建物100選」に選定
- 平成19(2007)年11月 :土木学会の「選奨土木遺産」に選定
- 平成21(2009)年 8月 :国指定登録有形文化財に登録
- 発電の区分
- 種別:廃止(一般水力)
- 発電形式(落差を得る方法):水路式
- 発電方式(水の利用方法):流込み式
- 出力
- 認可最大出力:1000kW
- 水量
- 最大使用水量:6.26立方メートル毎秒?(運開当時)
- 落差
- 有効落差:22.73m?(運開当時)
- 設備
- 水車:横軸二輪単流前口(フロンタル)フランシス水車?×2台
- 発電機:横軸三相交流同期発電機?×2台
- 標高
- 取水位標高:約152m(新川平発電所データより推定)
- 放水位標高:約126m(川平発電所データより推定)
- 面積
- 流域面積:537.00平方キロメートル(新川平発電所データより推定)
- 河川
- 取水:日野川
- 放水:日野川
本データ(歴史及び出力)は中国電力株式会社様の御厚意により、許可を頂いて同社ウェブサイトより転載しております。(一部は現地案内板、銘板及び事業者様パンフレット等の資料より)
一部データは一般社団法人 電力土木技術協会様の許可を頂いて水力発電所データベースより転載しております。
文化財情報
敷地外及び見学可能な場所から見られない場合でも、絶対に立入禁止の場所へは入らないでください。
国指定登録有形文化財(建造物)
- 登録番号:31−0155、名称:旧江尾発電所本館、年代:大正8(1919)年/平成12(2000)年改修
- 日野川にほぼ面する敷地に東面して建つ旧水力発電所施設。石造平屋建の発電機室の北側に2階建の変圧室を接続し、全体でL字形平面としたもので、正面には欠円アーチ形の窓を穿ち、発電機室には越屋根を設ける。外壁全体に江戸切仕上げの切石を積む重厚な外観。
本データについては、利用規約に基づいて文化庁様、国指定文化財等データベースより転載しています。
フォトギャラリー
取水堰の様子は新川平発電所のページに掲載してあります。
(2016-11撮影)
発電所建屋を正面より撮影しました。
重厚な石造りの建屋が素晴らしいです。
建屋左側が発電機室、建屋右側が変圧器室となっていました。
右側の建屋の真ん中付近に電線の取り出し口を塞いだ跡が3箇所見えます。
(2016-11撮影)
発電所建屋を上流側斜めより撮影しました。
(2016-11撮影)
発電所建屋を下流側斜めより撮影しました。
こちらは超広角レンズで撮影したので上窄まりの画像となっています。
建屋手前の石碑に登録有形文化財、選奨土木遺産のプレートが取り付けてあり、又、その近くに県民の建物100選の碑が在ります。
(2016-11撮影)
発電所建屋に水圧鉄管が入っていた部分の様子です。
(2016-11撮影)
水圧鉄管下部跡の様子です。
画像中央の窪みは点検用通路跡、その両側の窪みが水圧鉄管跡で支持台に埋まっている部分は鉄管が残されています。
(2016-11撮影)
発電機室内を窓越しに撮影しました。
跡から察するに横軸二輪単流前口(フロンタル)フランシス水車が設置されていたようです。
ちなみに変電室はがらんとした空間で特に跡らしきものは見られなかったです。
トップページ>都道府県別水力発電所ギャラリー>鳥取県
トップページ>水系別水力発電所ギャラリー>日野川水系
トップページ>ダム、堰別水力発電所ギャラリー>鳥取県のダム、堰
2020-09-22所有者情報詳細追加
2017-01-29初掲載(2016-11撮影)
Copyright "suiryoku.com". All rights reserved. 連絡先及び注意事項