所在地:山梨県大月市駒橋
交通:JR中央本線 猿橋駅より約1km
日本で初めて55kV送電が行われました。
本データは一般社団法人 電力土木技術協会様の許可を頂いて水力発電所データベースより転載しております。(一部は現地案内板、銘板及び事業者様パンフレット等の資料より)
敷地外及び見学可能な場所から見られない場合でも、絶対に立入禁止の場所へは入らないでください。
国指定登録有形文化財(建造物)
本データについては、利用規約に基づいて文化庁様、国指定文化財等データベースより転載しています。
現地の記念碑より
東京送電水力発祥の地
東京電力(株)の全身である東京電燈株式会社(株)は、東京に水力の電気を送電しようと
甲府桂川の駒橋に15,200kWの発電所を建設し、60kmの送電線と
早稲田に変電所を建設するという画期的な長距離送電水力発電を計画しました。
明治三十九年:着工し、工事関係者の精力的な努力により工事は順調に進み
明治四十年十二月二十日午後四時、待望の水力電気が55,000Vの
送電電圧により麻布、麹町一体に歴史に残る灯をつけました。
これが我が国、初の水力発電長距離送電の草分けとなりました。
この快挙にふさわしい由緒深い地を後世に残そうと、昭和三十九年三月、構内にあった
発電所、保修所、保線区ら職員70名が一丸となって、駒橋出張所跡地に横0、8m
高さ1、8mの祈念碑を建立しました。
碑石は礎石とも、桂川の清流で清められた自然石を用いて碑文は昭和十六年当時の
東京電燈株式会社(株)駒橋出張所長竹村重武氏の自筆によるものです。
昭和三十九年三月建立、関係者が多数出席のうえ除幕式が行われました。
今この碑は周囲の状況が一変した駒橋独身寮の前に立ち、
若い職員は歴史の重みをかみしめながら自己の向上と社会の発展のため励んでいます。
昭和六十年四月吉日 建立
(2000-06撮影)
記念碑です。(文章は左側の案内板に書いてありました)
出力15200kWになっていますが15000kWの情報がほとんどですので
文字が薄れているため読み違えているかもしれないです。
桂川の取水堰は川茂発電所のページに掲載してあります。
(2000-06撮影)
猿橋駅を下りて、少し歩くと桂川と水圧鉄管が目に入ってきました。
画像中央付近に見える取水堰は八ツ沢発電所の取水堰です(2016-02-14説明追加)
昔の駒橋発電所の写真です。
発電所建屋はもちろんですが、水圧鉄管が現在のものと違っているのが良く分かります。
(2000-06撮影)
水圧鉄管です。
右の3本の水圧鉄管の跡が歴史を物語っています。
(2000-06撮影)
水圧鉄管の上部のアップです。
駒橋発電所のプレートが誇らしげに取りつけてあります。
(2000-06撮影)
発電所建屋です。
トタン屋根の方が元々の発電所建屋でしょうか?
(2000-06撮影)
変電設備です。
(2000-06撮影)
変電所の出力部分です。
左側の鉄塔は受電端で、苗駒線131号、66kV
右側の鉄塔は送電端で、駒橋線1号、66kV
更に写真手前左側に受電端で、谷村線48号、66kVがあります。
(2016-02-01画像追加、2015-03撮影)
発電所から少し離れた場所より水圧鉄管上部と周辺の様子を撮影しました。
(2016-02-01画像追加、2015-03撮影)
朝日川の落合水路橋を下流より撮影しました。
(2016-02-01画像追加、2015-03撮影)
川茂発電所の少し下流に駒橋発電所へと導水する設備が在りました。
沈砂池及び余水吐と思われます。
画像左上奥に川茂発電所が在ります。