東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本) 小千谷発電所

所在地:新潟県小千谷市山本
交通:JR上越線 小千谷駅より約5km

発電所諸元

歴史
所有:日本国有鉄道[運開]−東日本旅客鉄道株式会社[現在]
昭和26(1951)年8月  :運用開始
昭和62(1987)年4月1日:分割民営化により所有者変更(東日本旅客鉄道)
発電の区分
種別:一般水力
発電形式(落差を得る方法):水路式
発電方式(水の利用方法):調整池式
出力
認可最大出力:123000kW
  常時出力: 47000kW
水量
最大使用水量:300.00立方メートル毎秒
常時使用水量: 31.42立方メートル毎秒
落差
有効落差:47.86m
設備
水車:立軸フランシス水車×5台 総出力137500kW
発電機:立軸三相交流同期発電機×5台
導水路:総延長31200.0m、主要導水路 幅7.00m×高7.00m、延長30946.0m
連絡水槽:縦145.55m×横20.40m×高8.26m(山本調整池内)
合流管:Y合流×2箇所
水圧鉄管:内径4500〜3500mm、板厚12〜22mm、延長103.50m、5条
入口弁:バタフライバルブ
放水路:幅36.20m×高5.70m、総延長227.9m
標高
取水位標高:105.00m
放水位標高: 46.30m
面積
流域面積:7841.0平方キロメートル
河川
取水:千手発電所→[山本調整池]
放水:信濃川

本データは一般社団法人 電力土木技術協会様の許可を頂いて水力発電所データベースより転載しております。(一部は現地案内板、銘板及び事業者様パンフレット等の資料より)

ダム諸元

名称
山本(やまもと)調整池
歴史
昭和29(1954)年:竣工
種類
アースダム
大きさ
堤高:27.5m、堤頂長:926.6m、堤体積:不明
容量
 総貯水容量:1,071,000立方メートル
有効貯水容量:1,032,000立方メートル
面積
湛水面積:0.162平方キロメートル

本データは一般財団法人 日本ダム協会様の許可を頂いてダム便覧より転載しております。

取水先の宮中取水ダムの画像及び諸元はJR信濃川発電所のページに掲載してあります。

資料、情報等

新日本奇行:電車に飲まれて消える水

NANDRAさんという方が調整池の様子を紹介されています。


この水力発電所は調整池式でも変わった運用を行っているようです。
あくまでも想像ですが図解してみました。

なぜこのような凝った造りになっているのかという点ですが、恐らく
鉄道独特とも言うべき負荷の急増減に対応するために小千谷発電所の使用流量の変化を
千手発電所側に及ぼさない様にするためではないかと思います。

現在では中小火力も出力の増減速度が速くなっておりますし
電力会社との連系も密に行っているようですので建設当時ほどの重要性は無くなっていますが
他に類を見ない土木設備を末永く運用されることを願って止みません。

ムービーギャラリー

調整池式水力発電所の上部水槽ウォッチング(YouTubeへ移動します)

フォトギャラリー

平成12(2000)年4月見学

平成16(2004)年12月見学

中越地震後の様子を見て来ました。

平成22(2010)年6月見学

平成22年6月9日に水利使用許可が交付されたとの事で見て来ました。
中越地震で特に被害が大きかったと思われる小千谷発電所及び山本調整池の修復後を見たいというのも有り久しぶりに訪ねました。



2019-09-30ムービーへのリンク追加、余水吐情報追加、用語修正(連絡水槽→上部水槽)
2018-04-14所有者情報詳細追加
2013-09-24ダム諸元追加、フォトギャラリーを時系列に並び替え
2010-07-04画像追加、情報追加修正
2010-06-13水利使用許可情報修正
2009-06-15水利使用許可情報修正
2008-09-24発電所諸元詳細追加整理
2008-06-22発電所諸元詳細追加
2004-12-30ページ分割、画像追加
2000-09-24リンク追加
2000-08-13初掲載
Copyright "suiryoku.com". All rights reserved. 連絡先及び注意事項