所在地:鳥取県倉吉市関金町明高
交通:JR山陰本線 倉吉駅より約23km
本データは、全国小水力利用推進協議会様の許可を頂いて小水力発電データベースより転載しています。(一部は現地案内板、銘板及び事業者様パンフレット等の資料より)
一部データについては、利用規約に基づいて国土交通省様の一級河川における水力発電施設諸元一覧(http://www.mlit.go.jp/river/toukei_chousa/kasen/jiten/suiryoku/index.html)より転載しています。
敷地外及び見学可能な場所から見られない場合でも、絶対に立入禁止の場所へは入らないでください。
国指定登録有形文化財(建造物)
本データについては、利用規約に基づいて文化庁様、国指定文化財等データベースより転載しています。
現地案内板より
文の配置は適宜調整しています。
山守発電所
旧山守村は、電灯が普及しはじめた頃電灯会社から遠く離れた辺地にあるため、電灯の恩恵を受けることができなかったので、
大正十四年今西の山下源蔵氏の発起によって発電所を建設する計画が進められました。
発起人はもとより多数の賛成者の努力によって昭和五年十一月山守電気組合を設立し、
昭和六年明高地内の小鴨川から取水する山守発電所の建設に着手しまた、
昭和八年十一月、二か年の歳月をかけた工事が完成すると同時に運転が開始され、
電灯会社と比較すると必ずしも明るいものではないが、地区住民長年の念願はここに実を結びました。
その後利用戸数と需要が増して電力が大巾に不足する事態となり、
昭和四十五年九月から中国電力株式会社に売電して、同社から電力を供給されることになりました。
これを契機に施設が改良され現在は発電能力も大巾に増強されました。
発電所開設当初の発電能力
一 発電力 十四・五キロワット 二 落 差 二一メートル 三 水 量 毎秒0・一一立方メートル 四 工事費 二三、000円 五 利用戸数 二四四戸(五0五灯)
現在の発電能力
一 発電力 七0キロワット 二 落 差 二三メートル 三 水 量 毎秒1、0五六立方メートル 四 改良工事費 八、三八九、七九三円 五 利用戸数 三五六戸
(2015-12撮影)
発電所全景、コンクリート製の塔状の水槽が目を引きます。
ブロック積みの白い建屋がこの水槽が接続されている低落差側の建屋、
奥に2棟見える茶色の建屋の内、画像右側が高落差側の建屋で低落差側の水路が山から出てきている部分の左側に水圧鉄管が見えます。
画像左側の茶色の建屋は恐らく詰所と思われます。
他に似たような水槽を持つ発電所としては、河戸発電所(広島県)が現存、別府発電所が在りました(現在は改修)。
(2015-12撮影)
発電所と周辺の様子、写っている橋は小鴨川に架かっており、右側が上流となっています。
画像左外で画像左奥から流れてきた小泉川と合流しています。
また、現在の放水口は画像左外辺りに在る様です。
(2015-12撮影)
発電所及び小鴨川上流方向の様子です。
見えている堰堤ではなく、少し先に低落差側の取水設備(小鴨川第二号堰堤)が在ります。
小鴨川第二号堰堤以外は少し離れた所に在ります(2022-08-06修正追加)
(2015-12撮影)
発電所及び小泉川上流方向です。
小泉川に高落差側の取水堰が在るのですが、今回撮影から漏れていました。
(2015-12撮影)
水槽側より発電所を撮影しました。
水槽左側のブロック積みの白い建屋が低落差側の発電機建屋となっています。
(2015-12撮影)
旧放水路側より発電所を撮影しました。
低落差側、ブロック積みの白い建屋の下に見える水路と木壁の建屋の下に見える半円形のほとんど埋まっているコンクリート構造物が旧放水路の様で、現在は埋設で小鴨川まで延びていると思われます。
もしかしたらブロック積みの白い建屋側の水路は現在でも使用しているかもしれません。
(2015-12撮影)
小鴨川第二号堰堤を下流より撮影しました。
2箇所見える堰堤の内、奥の主堰堤右岸側より取水、手前の副堰堤のすぐ上流から流れ込んでいるのは取水設備からの水ですが、水の勢いから見てこの日は運転を行っていない様でした。
(2015-12撮影)
藪越しで見辛いですが、対岸より小鴨川第二号堰堤と取水設備を撮影しました。
水が出ている部分の上が沈砂池になっている様です。
(2020-08-14画像追加、2020-02撮影)
高落差側の取水先となる小泉川の取水堰を撮影してきました。
画像右手の金属構造物が取水口ですが、発電所自体(低落差側、高落差側共に)運用を休止している様です。
(2020-08-14画像追加、2020-02撮影)
小泉川の取水堰から下流を撮影しました。