鳥取中央農業協同組合 山守発電所

所在地:鳥取県倉吉市関金町明高
交通:JR山陰本線 倉吉駅より約23km

発電所諸元

歴史(途中は抜けている可能性が有ります。?は未確認)
所有:山守電気組合[運開]−関金町農業協同組合−鳥取中央農業協同組合[現在]
大正14(1925)年   :山下源蔵氏により発電所計画発起
昭和 5(1930)年11月:山守電気組合設立
昭和 6(1931)年   :建設着手
昭和 8(1933)年11月:運用開始
昭和17(1942)年 3月:小鴨川第二号堰堤完成、1号機取水を小泉川へ変更及び2号機運用開始?
昭和45(1970)年 9月:中国電力への売電へ変更、その後設備改修
平成10(1998)年 2月:合併により鳥取中央農業協同組合となる
発電の区分
種別:一般水力
発電形式(落差を得る方法):水路式
発電方式(水の利用方法):流込み式
出力
認可最大出力:102kW(1、2号機同時運転時の最大)
1号機最大出力:45kW
2号機最大出力:70kW
認可最大出力:14.5kW(運用開始当時)
認可最大出力:70kW(売電へ変更後の設備改修後)
水量
最大使用水量:1.30立方メートル毎秒
1号機最大使用水量:0.30立方メートル毎秒
2号機最大使用水量:1.00立方メートル毎秒
最大使用水量:0.11立方メートル毎秒(運用開始当時)
最大使用水量:1.056立方メートル毎秒(売電へ変更後の設備改修後)
落差
1号機有効落差:22m
2号機有効落差:8.023m
有効落差:21m(運用開始当時)
有効落差:23m(売電へ変更後の設備改修後)
設備
1号機水車:横軸フランシス水車×1台
2号機水車:横軸双輪単輪露出型フランシス水車×1台
面積
流域面積:26.10平方キロメートル
河川
取水:小鴨川(野添川)、小泉川
放水:小鴨川(野添川)

本データは、全国小水力利用推進協議会様の許可を頂いて小水力発電データベースより転載しています。(一部は現地案内板、銘板及び事業者様パンフレット等の資料より)

一部データについては、利用規約に基づいて国土交通省様の一級河川における水力発電施設諸元一覧(http://www.mlit.go.jp/river/toukei_chousa/kasen/jiten/suiryoku/index.html)より転載しています。

ダム諸元

名称
小鴨川(おがもがわ)第二号堰堤
歴史
昭和17(1942)年3月:完成
種類
不透過型砂防堰堤(重力式練石積コンクリート)

文化財情報

敷地外及び見学可能な場所から見られない場合でも、絶対に立入禁止の場所へは入らないでください。

国指定登録有形文化財(建造物)

登録番号:31−0069、名称:小鴨川第二号堰堤、年代:昭和17(1942)年
天神川水系小鴨川に築かれる。堤長63m、堤高5.0mの重力式練積堰堤で,副堰堤,護岸とも良好に残る。水通し下には2つの矩形水抜き石造銘板の嵌め込まれた右袖には発電用水の取水口を穿つ。発電機能を一部受け持つ珍しい砂防施設。

本データについては、利用規約に基づいて文化庁様、国指定文化財等データベースより転載しています。

案内板、記念碑等

現地案内板より
文の配置は適宜調整しています。

山守発電所

旧山守村は、電灯が普及しはじめた頃電灯会社から遠く離れた辺地にあるため、電灯の恩恵を受けることができなかったので、
大正十四年今西の山下源蔵氏の発起によって発電所を建設する計画が進められました。

発起人はもとより多数の賛成者の努力によって昭和五年十一月山守電気組合を設立し、
昭和六年明高地内の小鴨川から取水する山守発電所の建設に着手しまた、
昭和八年十一月、二か年の歳月をかけた工事が完成すると同時に運転が開始され、
電灯会社と比較すると必ずしも明るいものではないが、地区住民長年の念願はここに実を結びました。

その後利用戸数と需要が増して電力が大巾に不足する事態となり、
昭和四十五年九月から中国電力株式会社に売電して、同社から電力を供給されることになりました。
これを契機に施設が改良され現在は発電能力も大巾に増強されました。

発電所開設当初の発電能力

一 発電力   十四・五キロワット
二 落 差   二一メートル
三 水 量   毎秒0・一一立方メートル
四 工事費   二三、000円
五 利用戸数  二四四戸(五0五灯)

現在の発電能力

一 発電力   七0キロワット
二 落 差   二三メートル
三 水 量   毎秒1、0五六立方メートル
四 改良工事費 八、三八九、七九三円
五 利用戸数  三五六戸

フォトギャラリー



2022-08-06読み修正(こがも→おがも)、堰堤情報修正追加
2020-08-31河戸発電所情報追加
2020-08-14画像追加(2020-02撮影)
2016-12-18初掲載(2015-12撮影)
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